――長い時間をかけて一人の人生を演じることも“朝ドラ”の魅力のひとつ。
「子供だった夕見子も確実に大人へと成長しています。真っすぐ過ぎて目の前ことさえもよく見えない時期は誰にでもあると思うのですが、第16週は夕見子にとってもちょうどそういう時期なのかもしれません。若さ特有の真っ直ぐさを表現したいなと思いました。彼女のように自分の意志を実行に移すことは、悪いことではないと思います。彼女の姿をみて、行動する勇気や挑戦するきっかけになれば。こんなに長い時間をかけて一つの役をていねいに演じるのは本当に貴重で濃密です。ステキな作品に巡り会えたことを無駄にしてはいけないなという思いが増しています。この期間に色んなことを吸収し、いずれは違う現場でそれを披露できれば。今は自分にとって入り口でしかないと思うので。なつぞらの現場で学んだことを確実に、次の一歩へとして繋げていきたいです。」
――“家族”も大きなテーマの本作。福地にとって家族はどういう存在?
福地「柴田家の中で感じたのは、そこに血のつながりなんて関係ないということ。家族にはいろんな形があることを知ることができました。私は5人きょうだいの一番下。いろいろなことに興味を持つきっかけはいつもきょうだいでした。私も家族の存在を大事にしたいです!」
取材・文=玉置晴子
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