日本卓球はなぜここまで盛り上がったのか?「Why?強くなった?卓球ニッポン」がオリジナル番組アワードバラエティ部門の最優秀賞を受賞

2019/07/08 12:00 配信

バラエティー

「Why?強くなった?卓球ニッポン」NHK

2018年にBS・CS(有料多チャンネル)で放送されたオリジナル番組の中から、優れた番組、企画を表彰する「第9回衛星放送協会オリジナル番組アワード」。バラエティ番組部門ではNHK BS1の「Why?強くなった?卓球ニッポン」が最優秀賞を受賞した。

リオ五輪の男女メダル獲得以降、若手選手の活躍で日本での人気が高まった卓球。1950~60年代、日本は“ミスター卓球”こと荻村伊智朗によって卓球強国へと導かれた。その後日本卓球は長い停滞期に入るが、荻村の教えを引き継いだ人々によって新たな黄金期を迎えていく。小学生以下の大会開催によるタレント発掘、2002年に始まった若手の海外留学、ピンポン外交との関わりなど、日本の卓球史を徹底取材。番組では弱小新聞社を舞台に、でんでん演じるベテランデスク、傳谷英理香演じる新人記者が荻村の足跡をたどりながら、日本卓球の強さの秘密を探る。

音好宏審査委員(上智大学文学部新聞学科教授)は、「いまでこそ世界の先頭グループに位置する日本の卓球界だが、数々の苦難も経験してきた。『ミスター卓球』と呼ばれた荻村伊智朗の足跡とその卓球思想を辿ることで、単なる卓球史のみならず、戦後日本社会の断面をも射程に入れた作品となっており、高く評価できる」と評した。