「天気の子」で主人公に抜擢の醍醐虎汰朗「最初は下手くそと言われたらどうしようとか、くだらないことをたくさん考えた」【「天気の子」連載】

2019/07/06 05:00 配信

映画

新海監督は高校生くらいの感性を持っていらっしゃるんじゃないかと


――新海監督の作品は以前からご覧になられていたということですが、その印象は?

風景の描写が新海さんにしかできないものになっていると思います。あと、アニメーションなんだけど、登場人物たちの掛け合いがとても現実的で、人間の切ない微妙な感情を描くのがとても上手な方という印象があります。

――今回、新海監督とお仕事をされて、印象に残っていることを教えてください。

すごく優しい方で、アフレコが終わった後に「今日はお疲れさま。すごくステキでした。明日も楽しみにしているからね」というメッセージを必ず送ってくださるんです。それを見ると明日も頑張ろうと思えるし、新海さんといるとよどんだ感情が浄化されて、穏やかで爽やかな心に変化するのを感じます。

――新海さんはとてもピュアな方なんですね?

個人的にはまだ高校生ぐらいの感性を持ってらっしゃるんじゃないかと。その新海監督のピュアな感じと恋愛の価値観みたいなものは作品にも表れていると思うし、だからこそ等身大の僕らが見てもキュンキュンするんだと思います。

――陽菜を演じられた森七菜さんの声の印象は?

透明感がすごいなと思いました。耳心地のいい声というか、すっと耳に入ってくるんですよね。七菜ちゃん以外の人が陽菜だったら、僕はここまで帆高を演じられてなかったと思うし、一緒にやることで帆高というキャラクターを成立させてもらえた部分もあるので、今は七菜ちゃん以外の陽菜は考えられないですね(笑)。