「天気の子」で主人公に抜擢の醍醐虎汰朗「最初は下手くそと言われたらどうしようとか、くだらないことをたくさん考えた」【「天気の子」連載】

2019/07/06 05:00 配信

映画

「天気の子」で主人公の声を務めた醍醐虎汰朗撮影=大石隼土


僕なんかで天気が変わるわけがないと思ってしまう(笑)


――陽菜は“祈る”ことで空を晴れにできる不思議な力を持っている女の子です。醍醐さんは“晴男”と“雨男”のどちらかでいえば、どちらでしょう?

わりと大切な日に雨になることが多いかもしれないけど、僕自身としてはどっちでもないと思っています。ちょっとひねくれているので、僕なんかで天気が変わるわけがないと思ってしまうんですよね(笑)。

――では、この日は晴れてほしい、雨が降ってほしいと思った経験はありますか?

運動会の前に体育の授業で行進練習とかがあるじゃないですか。でも、雨が降ったら体育館でドッチボールになるので、雨降れ、雨降れと思っていました。逆に、僕は部活でずっとサッカーをやっていたんですけど、雨の日は体幹を鍛える練習をひたすらやることになるので、それがイヤで晴れろ、晴れろと思ってました(笑)。

――帆高は東京に来てから怪しげなオカルト雑誌の仕事を手伝うことになりますが、醍醐さんはオカルト的な現象を信じますか?

信じないですね。実際に自分の目で見ない限り信じたくないので。だから、催眠術とかも信じてないんですよ。実際に自分がかかってみたら信じると思うけど、なんか非現実的な感じがするので、信じられないんですよね。

――「天気の子」が公開されたら、さらに注目を集めることになると思いますが、今後どういう俳優になっていきたいと思いますか?

僕は求められる場所があるのならば、基本的になんでもやりたいと思っています。

特にチャレンジしたいのは映像作品ですが一つ一つ与えられた役柄を丁寧に演じた結果、将来的に思い描いている一流の役者になっていればうれしいです。

――演技の勉強のために何かされていることがありますか?

いろんな映画やドラマを見て、人の芝居を研究することは多いです。でも、最近はいろんんな現場に行かせていただいて、そこで出会った偉大な先輩たちから教わるのが一番成長できるなと感じているので、これからもそういったステキな出会いを大切にしていきたいと思います。

――では最後に、プライベートでハマっていることはありますか?

今はスーパー銭湯ですね。最近、自動車の免許を取ったので、夜に友達数人と車を走らせてスーパー銭湯に行っています。サウナに入って、水風呂に入って、というのを繰り返しているとリフレッシュができて、ものすごい息抜きなっています。

●プロフィール

だいご・こたろう=2000年9月1日生まれ、東京都出身。

ドラマ「先に生まれただけの僕」(2017年日本テレビ系)、舞台「弱虫ペダル」主演、演劇「ハイキュー!!」秋新作公演で主演。

取材・文=馬場英美