石原さとみ、志尊淳は「原作をダントツで超えた」＜Heaven？～ご苦楽レストラン～＞

原作をダントツで超えたキャラクター

――原作の漫画ならではのテイストが、ドラマに生かされている部分はあるのでしょうか？

石原「佐々木(倫子)先生の漫画って、メインの人物の背後にいる人物のガヤもちゃんとセリフが書かれているんですけど、そこが今回ドラマでも取り入れられているように思います。例えば、私がメインで話している時も後ろのみんなが会話していて、その内容が耳に入ってくるので、どんな顔をしていればいいんだろうと思っています(笑)」

福士「伊賀は漫画の時点から表情が変わらないですが、その中で感情を表現しないといけないので、実はいつも以上に表情筋を使っています。無表情だけど、ちょっと嬉しそうとか。漫画だと顔に縦線が入ったり、うれしい時は背後に花が描かれたりしますけど、映像ではそれがないので、普段以上に細かい表情を意識しているんです」

石原「そういえば、原作漫画を読んだ全員の総意的に、川合くんは唯一原作をダントツで超えたキャラクターと言われているんです」

志尊「その日のあだ名は、”原作”と”ダントツ”でした」

石原「実はレストランの中で一番空気を作っているのは、川合くんなんです。川合くんのテンションによって、シーンの色合いが変わる」

志尊「そうですか？川合は必ずカットの最後に何かするんですけど、その時に皆さんから『何かやるんでしょ？どーぞ』という空気を感じるんです。セリフを言った後も次の人が、僕が何かを言うのを待っていてくれるのを感じるので、アドリブの予定がなくても何か言わないとって(笑)」

福士「川合くんはみんなに愛されるキャラクターで、イジられている時も温かいんです。志尊くんの前には温かいフィルターが1枚掛けられている」