NHK総合で'11年1月4日(火)夜10時よりスタートするドラマ「フェイク 京都美術事件絵巻」の会見が'10年12月、同局で行われ、出演する財前直見、南野陽子、制作統括・安原裕人氏らが出席した。
同作は、千年の古都・京都を舞台に、美術品の目利きに長けている40歳独身の大学非常勤講師・浦沢右(財前直見)が、事件の真相を暴いていく姿を描く。脚本は、ドラマ「相棒」(テレビ朝日系)を手がけた岩下悠子氏。第1話は、100年ぶりに発見された幻の名画「松樹番鶏図」を展示中の“伊藤若沖展”に犯行予告があった。右は、同じく40歳の京都府警三条署刑事課警部補・白石亜子(南野陽子)の依頼で調査を開始。右は、一目で名画を偽者だと断言し事件の真相に迫っていく。
制作統括の安原氏は「第1話の美術品『松樹番鶏図』は、明治30年代の美術雑誌の中で紹介され、それ以来行方不明となっています。その掲載写真を基に、東映の美術さんに実際に描いていただきました。毎週事件の題材となる美術品を見てほしいです」と見どころを語り、また「主人公の右は、マイペースだが美術品の目利きは一流で、いわゆる天才タイプ。対する亜子は、努力型で秀才タイプ。天才と秀才は反りが合わないことがありますが、この二人がいかにバディ(相棒)になるかが見どころです。個人的には、女性版『相棒』になればいいと思っています」と展望を語った。
主人公・右を演じる財前は「右のチャームポイントは、ハイウエストのズボンです。衣装を選びながら、右という人物を作り上げてきました。一番気に入っているところは、美術講師なんですけれども(講師の仕事に)全然やる気がないところですね。キャストの年齢層も高いので、皆さんに甘えながら、(南野陽子演じる)亜子ちゃんと共に楽しく撮影をしています」と撮影の順調な様子とキャラクターを紹介した。
また、亜子を演じる南野陽子は「いろいろな美術作品が毎回たくさん出てくるので、勉強もできて得した気分です。亜子を演じるにあたり、20年以上刑事をやっているということで、仕事のスタイルが出来上がっているんじゃないかなと考えました。そこで、朝パッと起きて1分でそのまま外に出られる髪型にしようと思い、パーマをかけました。夜は髪を洗って、乾かさないでそのままタオルにくるんで寝て、起きたらクチャクチャのこの“クルクルパーマ”で現場へ行くという感じです。本番も本当に簡単に飛び出て撮影できるようにしています(笑)」と役作りを明かした。
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