――「NO_BORDER」は、具体的にどんな構成のライブになるのでしょうか。
土屋敏男:会場に3Dスキャナやプロジェクターを置くから、席数の都合上、お客さんは200人から250人ぐらいを想定していて。で、その中からお客さんを40人選んで、40人分のアバターを作ろうと。“国境がない”が大切なテーマの一つなので、日本はもちろん、中国、スペイン、韓国、カンボジア、アメリカ…なるべく国籍がバラバラになるように40人を選びたいと思ってるんですけどね。実際にお客さんを選ぶのは、が~まるちょばがパントマイムをしながらピックアップしていくので、その時間もショーの一つとして楽しめるものになると思います。
そんなふうに、ライブの前半ではステージに上がるお客さんを選んでいって、後半は、その40人のお客さんが“幽体離脱”してスクリーンに現れて、中空を浮きながら、40人が一つの塊となって地球にぶつかる。すると向こうからアバターが登場してきて、ダンスショーが始まる…という流れですね。全体でだいたい1時間ぐらいのショーを予定しています。
――公演初日、7月7日(日)は、「40 Countries Special」と題して、40カ国の在阪外国人が一緒に踊るという企画が予定されています。この他にも「SPECIAL DAYS」として、8月10日(土)には「Mama & Baby Special」、9月16日(月・祝)には「Around 80 Special」が予定されていますが、具体的にはどういった内容になるのでしょうか。
土屋:「Mama & Baby Special」は、赤ちゃんを抱っこしたママのアバターがステージで踊るという企画です。やっぱり、赤ちゃんの泣き声がうるさいと怒られたり、どこかに預けないとお母さんが出掛けられなかったりとかね、そういう世の中って何か違うと思うんですよ。赤ちゃんは泣き放題でいい。おそらく40組のママと赤ちゃんが会場に集まったら、赤ちゃんはみんな泣くでしょう、連鎖で(笑)。でも、それも全然ありという企画です。
「Around 80 Special」は、80歳前後のお年寄りの方々のアバターが踊るっていう企画ですね。ご高齢の方がキレッキレのダンスを踊ったら楽しいよねってことで思い付いた企画ですけど、最近、社会がだんだん“若者vs年寄り”みたいな構図になってきている気がしてね、そんな世の中の空気を変えたいっていう思いもあります。
要するに、国境というボーダーだけじゃなくて、世代だったり性別だったり、国内でのボーダーもなくしたい。それが「SPECIAL DAYS」の意図ですね。
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