嵐田武・橋本エイジによるコミック「TOKYO23」をドラマ化し、'10年9月からWOWOWで放送されたドラマ「TOKYO23~サバイバルシティ~」のDVDが、2011年2月23日(水)に発売されることが決定した。そこで、主演のノボルを演じる柳楽優弥にインタビューを行い、作品の見どころなどを語ってもらった。
本作は、東京23区を舞台に、謎の“クロスゲーム”に参加することになった2人の若者がゲームクリアを目指す姿を描く。ある日、格闘家になる夢を断念したノボルの元に奇妙な腕輪が届けられる。腕輪を装着し、半信半疑のまま、賞金1億円という謎の“クロスゲーム”に参加することになったノボルだが、ゲームのさなか、腕輪をクロスした参加者が次々に死んでいくのを目撃する。
――まず、簡単に本作品「TOKYO23」の見どころを教えてください。
「設定が非現実的だと思うんですけど、僕は実際に現実であってもおかしくないくらいリアリティーのある作品になっているかなと。設定だけじゃなく技術的にもそれ位のレベルはあるのかなって」
――では、作品についてお聞きしたいのですが、ノボルは楽観的というか明るいキャラクターですが、演じる上で気を付けた点とかは?
「監督と初めて会ったときに言われたのが、『ノボルは“120%ポジティブ”だから、“ネガティブ0%”なんだよ』って。目標があったらそれに突っ走る感じなんですが、でもそれも難しいなって。これまで僕が演じてきた役は、割と悩みを抱えてるとか、そういう役が多くて、その方が僕もやりやすかったし、好きなんです。だから、ノボルはどう演じればいいんだろってのはあったんですけど、演じてみたらやっぱり楽しかったですね、何も考えなくていいんだって(笑)」
――“ポジティブ120%”は作品からとても伝わってきます。
「そう思ってくれたらうれしいですね。人間は誰でも悩むし、例えば、いじめられる役だったら、何となくの想像はできるじゃないですか? でも“120%ポジティブ”ってイメージがまったくできなくて。それが、みんなに『ノボルはバカなんだよ』って言われて、僕もどんどんノボルって役が居心地よくなっていきました(笑)」
――いじめらる役は想像できるとのことですが、本郷奏多さんが演じるダンはそんな感じのキャラクターですよね。
「そうですね。ただ、例えばいじめられる役とかは、小学校とかでやんちゃな子がいたら、客観的に見られるから想像できるけど、(ダンのような)引きこもりは見られないですよね。だからそれを演じるのも難しいですね」
――では、仮にダンの役でも演じるのは難しかった?
「そうですね。でも僕、最初はダンがいいって言ってたんですよ(笑)。ポジティブな役を演じることに自信がなかったからかもしれないですけど。あと、自分に合ってるのは割りと暗い役の方だと思うので」
――確かにノボルの雰囲気は、これまでの柳楽さんが演じた役とは違った印象でした。では、柳楽さん自身はノボルとダンのどちらに近いんでしょうか?
「僕は割りとポジティブなんですけど、人間なんで悩みますから。ノボルとダンを足して2で割る感じかな?」
――ダン役の本郷奏多さんの印象は?
「実は撮る前から、すごい好きなタイプの役者だったので、話してみたいなって思ってました。前もってブログとか見ちゃってて(笑)。“何見てるんすか”って言われましたけど(笑)。本人はすっごいしっかりしててかっこいいなって感じですね。本当に賢いんすよ。撮影終わって、『飯行こうよ』ってなったときに、『勉強できる方なの?』って聞いたら、『できない方ではないです』って言ったんですよ。そんなこという人は、少なくとも僕の回りにはいなかったので、今まであったことないタイプで魅力的でしたね」
――作品の設定では、“クロスゲーム”を最後まで勝ち抜くと賞金1億円がもらえます。もし実際に1億円もらえることになったら?
「その話題、現場でもすっごい、盛り上がりましたよ。でも、まったく夢のない発言する人ばかりだったんですよ(笑)。プロデューサーとかは、“映画を作る”とか話してましたが、僕は……家が欲しいっす(笑)。でも現場で聞かれたときは『グリーンカード(アメリカの永住権)が欲しい』って言ってましたね。お金で買えるのかは分からないですけど(笑)」
――では最後にファンへメッセージをお願いします。
「この作品が放送されたのは(有料チャンネルの)WOWOWなので、例えば中学生の子とかは、自宅が加入していないと見られていないじゃないですか? いろんな状況があって、そういうふうに見たいのに見られていない人がいると思うので、DVDで見てもらいたいですね。まったく興味がない方もアトラクション感覚で楽しんでもらえる作品なので、ぜひ見てもらいたいですね」
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)