――今回は博多の魅力がたっぷり入った物語になっていますが、“博多あるある”で困ったことってあったりしますか?
岡田「博多弁で当たり前のように使っている言葉が通じない、なんてことはありますね。例えば、『からう』は“背負う”という意味なんですが、意外と知られていない。あと、“片づけておいて”という意味で『なおしておいて』とか…。意味は何?と聞かれて、あぁ博多弁だ!と気づくことはあります」
福田「う~ん。結構いろいろあるんですが、ゴミを出す時間は全然違います。博多は夜に回収がくるんですよ。夜ご飯を食べてる時間にやってきて。東京は朝に回収があると知ってビックリしました。あとは、東京は空港が遠いのにも驚きましたね。福岡は、街から空港がすごく近い。その利便性のよさを東京に来て気づきました」
岡田「それはそうかも! 福岡はすごく便利!!」
福田「あとは、日照時間も違うかも」
岡田「それもある! 同じ冬でも、東京は日が昇るのが少し早く落ちるのもすごく早くて…。福岡は東京にくらべたら西なので当たり前なんですが、ちょっと損した気分になるという方もいらっしゃって。なるほどと思いました」
――お二人とも2018年デビュー。ライバル心はあったりしますか?
岡田「全くないです。同性で同じタイプだったりすると、ひとつの役を取り合ったりするのかな?と思いますが、でもそれを含めて他の役者さんにを意識する気持ちはないです。ひとつの役に対して誰が選ばれるのかは運命だと思いますし…。福田さんに関しても、もちろん争うなんてことはなく、楽しく、お互いに良いところを役で出していければと思います」
福田「私もよぎったこともないです。同じ福岡出身というだけでうれしいくらいなので。だって出身地が一緒だったら、地元について語れたり、今回のように共演できたりできますから(笑)」
――今回共演して、刺激を受けることはありましたか?
福田「それはもちろんあります。岡田さんは、演技はもちろんなんですが、物事に対する対応が本当にステキで。スタッフさんに対する挨拶だったり、自分が考えていることを伝える力だったり…。そういうところを間近で見させていただき、年齢もそんなに変わらないのに大人だな~と思いました。一緒にいて、刺激的なことばかりです!」
岡田「どん子のセリフはすごく早口なんですよ。博多弁って早口になりやすい方言で、福田さんもどん子に近づこうと早口で話されている。自分だったら絶対に噛んじゃうと思うので、純粋にスゴイなって…。あと今回の物語では、京はどん子に対して最初の方は壁をつくっているので、どん子の明るい矢印を拒否するのは心が痛かったです。しかしこんなに明るい矢印が飛んでくるとは…。僕も京として、どん子に対してどんな矢印を投げればいい表情をしてくれるのか?などいろいろ考えて矢印を送らせていただきました。福田さんがどん子になりきっている姿はすごく刺激的でしたよ」
取材・文=玉置晴子
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