古田新太、ムロツヨシとのW主演ドラマで「いつもと違う“悪い田中圭”を楽しんで」

2019/07/12 07:00 配信

ドラマ インタビュー

古田新太のヤクザオーラが圧倒的…!(C)「Iターン」製作委員会


みんなが幸せになれる先輩からの言葉


――脚本と演出を担当された内田英治氏の印象を教えてください。

内田監督は映画監督なので、やたら「他の民放のゴールデンとかプライムではどうやって撮影しているんですか?」と気にされていました。オイラもムロも「こんなもんですよ」って。でもテレ東の“ドラマ24”は実験枠だと思うので、コンプライアンスにあまり気を使い過ぎず、「怒られたら謝りましょう」という感じでやっています(笑)。

じくじたる思いをしたのは、組長が助手席に乗るシーンがありまして。普通、後部座席に乗るのでありえないんですけど。自分でドアを空けて、自分で閉めてシートベルトをするっていう。こんなに威厳のない組長はいないですよね。台本も、現場でコロコロ変わっていたんですけど、監督は「気持ちよくやってください」といった感じでした。

――撮影中、テレ東の深夜ドラマらしいと感じたことはありますか?

日が暮れてからの巻き方ですかね。民法のゴールデン帯のドラマが「このペースだと夜中の2時、3時になっちゃうけど、丁寧に撮っていこう」となるところを「もう次のカットなし!」「このシーンは繋げちゃえ!」みたいな。

つながりでいうと、いつもドラマの撮影で思うんですけど、「腕時計を9時20分に合わせてください」とか言われるんですけど「見てないよ」って思います(笑)。もちろんちゃんとやりますよ。でもお茶の間の皆さん、ここ(時計)見てます?田中圭見てるだろ!って。「ビール足しま~す」とか見てないでしょ?

――岩切は義理と人情に厚く、狛江を助けていきますが、古田さんも先輩に助けられたエピソードはありますか?

反面教師も含めていっぱいあります。ある先輩が、監督の撮影法で「あれ?」と思うことがあって、「やるけど、画的におかしくない?」と監督に言っていたんです。後からオイラが「食いつきましたね」と話しかけると、「おかしくない?でもやるよ。俺たちの仕事は覚えてきたせりふを言えば帰れるんだから」って言っていたんです。

「その通りだな!!」と思いましたね。自分の気持ちはどうでもいいんだ、みんな早く帰れることが幸せだということです。後輩に伝えていきます。あ、柄本明さんです。

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