「天気の子」ヒロインの森七菜「好きな人には好きだと伝えたい」【「天気の子」連載】

2019/07/13 17:00 配信

映画

映画「天気の子」でヒロインの声を演じる森七菜撮影=大石隼土


ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(2019年、日本テレビ系)でアニメ好きの電脳部員・堀部瑠奈を演じ、一躍注目を集めた森七菜。その彼女が2000人を超えるオーディションで選ばれ、「君の名は。」(2016年)が記録的大ヒットとなった新海誠監督の3年ぶりの新作「天気の子」のヒロインの声に抜擢された。森が演じるのは、“祈る”ことで空を晴れにできる不思議な力を持った女の子・陽菜。主人公・帆高(醍醐虎汰朗)との淡い恋物語も見どころとなっている。

――オーディションを受けたときに、印象に残っていることはありますか。

私はオーディションを受けるとき、落ちたらその方々とは二度と会えないんだから、好きな人には「好き」だと伝えたいと思っていて。お芝居では恥をかいても、せっかく自分の好きな方、尊敬できる方と会えたんだから、その方の作品の話をしたり、聞きたいことは聞いておきたいと思うんですよね。なので、今回のオーディションでも「新海監督の『言の葉の庭』が大好きです」と伝えて、細かいことまでは何を言ったのか覚えていないのですが、新海監督から「ありがとう。うれしいよ」と優しい声で言っていただけたのは、すごく覚えています。

――決まったと聞いた瞬間、何を思いましたか?

私は今、東京に来ている時はマネージャーさんの家に泊まっているんですが、家にいるときに「受かったよ」と聞きました。でも、自分では信じられなくて、何度も「本当ですか?」と聞き返してしまいました(笑)。

――森さんが演じられた陽菜は、天気を変えられる不思議な力を持った女の子。ある事情を抱え、アルバイトをしながら小学生の弟と二人だけで暮らしているという設定で、とても自立心の強い女の子だと思いますが、ご自身との共通点はありますか?

新海さんからは天気みたいなところが似ていると言われました。たしかに陽菜は笑っているかと思えば怒っていたり、寂しそうな顔をしているところがあって。私も気まぐれなところがあるので、そういうところは似ているのかなと思いました。