「天気の子」ヒロインの森七菜「好きな人には好きだと伝えたい」【「天気の子」連載】

2019/07/13 17:00 配信

映画

「天気の子」では、“祈る”ことで空を晴れにできる不思議な力を持った女の子・陽菜を演じる撮影=大石隼土


新海監督はとても柔らかい方


――そんな森さんの本質を見抜いた新海監督の印象はいかがでしょうか?

オーディションでは少ししかお話できなかったのに、私の本質を見抜かれているとは、新海監督、すごい!と思いました(笑)。でも、新海監督はとても柔らかい方で、おっしゃることがすべて虹色に見える感じというか、神聖な方のような気がしました。それでいて、ときどきクスッと笑えるところもあって、新海監督とお話させていただいているときは、監督の作品を見ているような感覚でとても面白かったです(笑)。

――実際にアフレコに入る前に、新海監督がすべてのキャラクターの声を演じられたVコンテ(動く絵コンテ)をご覧になったと思うのですが、その感想は?

あれだけお上手なものを見せられると、私はどうすれば超えて行けるのだろうかと思いました(笑)。本当にびっくりするぐらいお上手でした! でも、それと同時に、監督のこの作品にかける熱量はとてつもないものだと改めて感じましたし、私も負けないように頑張らないといけないなと気合いが入りました。

――主人公・帆高を演じられた醍醐虎汰朗さんの印象はいかがでしょうか?

たぶん醍醐くん自身は「自分と似ているとはあまり思わなくて」と話していると思いますが、私や新海監督、スタッフのみなさんの中では、醍醐くんは帆高そのものでした。オーディションで掛け合いをさせてもらったときから、すごく楽しくて。なので、もし私が陽菜をやらせていただけるならば、帆高役は「醍醐くんがいいな」と思っていました。

――東京に家出してきた帆高の面倒を見ることになる須賀役の小栗旬さん、須賀の事務所で働く姪の夏美を演じられた本田翼さんの印象は?

私は醍醐くんほどにはご一緒させていただくシーンがなかったのですが、お二人ともアフレコでお会いしたときに生の声を聞いて感動しました。それまでは醍醐くんと二人でずっと一緒にやってきて、須賀さんや夏美さんがいるシーンは(お二人の声の入らない)状態でやっていたので、須賀さん、夏美さんとお芝居ができたときは、本当にたまらない感動がありました。