――塚地さんはラジオでコントをする機会もあまりないですよね。
塚地:そうですね。だから今回は本当に楽しかったです。お客さんが目の前にいないですし、立って動いてやるわけでもないので、どういう間で、どういうスピードでやるかということは意識するようにしていました。でも、コントを聞いてみたら心地よかったですね。
番組的に重要な1本になったのではないかと思います。なんか、記憶に残らずサッと流れていく1本もあるじゃないですか?
飯塚:ねぇよ!(笑) 全部ちゃんとやってるわ!
塚地:いや、その中で総集編では絶対に流れるであろう重要な1本になったと思いますね。
飯塚:でも確かに、本当に塚っちゃんは面白いから、どんどんコントをやっていってほしいですね…ドランクドラゴンでやるのはしんどいのかもしれないけど(笑)。
――ユニットコントはいつぶりになるんですか?
飯塚:(東京03のコントライブ)「FROLIC A HOLIC」のときに、日替わりゲストで出てもらったことはありますけど、がっつりやるのは久々だよね。
塚地:東京ヌード(ドランクドラゴン、豊本・飯塚[アルファルファ]、おぎやはぎからなるユニットコント)以来ですよね。角田さんとは初めてかな…?
飯塚:俺らも(角田と)3回目くらいで…。
角田:なんで3回目なんだよ! 16年!
塚地:そう思わせないな~!
角田:思ってくれよ(笑)。
飯塚:いや、おぎやはぎがベストライブを集めたDVDを出す時に、東京ヌードをやったんです。昔はアルファルファとしてやってましたが、そのときはすでに東京03だったので角ちゃんも参加して。昔、俺がやってた役を角ちゃんがやったんですけど、大事なせりふで大きいミスをしてね。
角田:昼公演と夜公演の2回チャンスがあったんですけど、昼、夜の同じところでミスした。
飯塚:これがまたややこしいのが、「パッション武道書き」っていうパッションで書道をする架空の競技名を、角ちゃんが「パッション舞踏会」で言っちゃったんです(笑)。もともと聞き慣れない単語なので、お客さんもどっちが正解か分かんなくなっちゃうという。
塚地:まぁ、舞踏会やとパッションで踊りそうやしね。
角田:(笑)。それこそ、異物感丸出しでした。ひどかったです。
──そんなミスがDVDに収録されてしまったんですね…その時に皆さんは角田さんに“説教”はされなかったんですか?
飯塚:あの時は、盛り上がりましたね。
塚地:説教というよりはね、みんな「うわ~またやった~!」って(笑)。
──盛り上がったんですか(笑)。皆さんは、あまり人に説教するタイプではないんでしょうか。
飯塚:なんかうれしくなっちゃいます。特にユニットライブでは。3人でのコントで、あまりにひどいことがあると、さすがに言いますけどね。
――それでも若手時代にはもっと血気盛んな時期もあったのかなと思うんですが、お互いに説教したくなるような出来事はありましたか?
飯塚:塚っちゃんに!? ないない。俺ら3人は塚っちゃんにお世話になっていますからね。
塚地:本当ですよ~。僕のおごりで3人を旅行に連れていくの、何年やっていました? (東京03の方が)先輩なんですよ!
飯塚:ひょんなことから(笑)。そういう流れになりましたね。俺らは全然食えない時代だったので、塚っちゃんに全部(お金を)出していただきました。
塚地:そうそう。なんやったら、自販機のジュースの前で『塚っちゃん、これいいかな』って言われて。『ジュースまで!?』みたいな(笑)。
――それは…怒らなかったんですか?
飯塚:そう。全然怒らないの。
豊本:でも、最終的に「財布をちょっと触るぐらいはやってくださいよ!」って爆発した瞬間はあったね(笑)。「出すは出しますからー!」って。
塚地:あった(笑)。僕がお金なくなって、「銀行に下ろしに行ってきますわ」って言ったら、「分かった」って…誰もついてこないんですよ!
角田:その姿をね、見送ったことを非常に覚えている。
塚地:しかも、当時18KINという後輩芸人がいたんですけど、旅行の前日くらいに飯塚さんが僕との飲み会に連れてきて、「2人も(旅行に)くればいいじゃん」って誘ってて! 出すの俺やのに!
飯塚:2人も本当に来るっていう(笑)。でも出してくれたんです。俺らの方が先輩なのに、すごいですよね。
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