吉本興業が新たな人材発掘を目的に展開する「市民芸人発掘プロジェクト『芸人2』問2発表会」が1月15日、都内で行われ、藤井隆、ケンドーコバヤシ、平成ノブシコブシが出席。発表の模様は、USTREAMとニコニコ動画にて生中継で配信された。
同プロジェクトは、人を笑わす才能に恵まれながらも普通の人生を送っている一般の人々を、新しいタイプの芸人「芸人2」として認定し、吉本興業所属の芸人として笑いの才能を生かした活動に取り組んでもらおうと企画された人材発掘プロジェクト。今回は、'10年10月に行われた「問1」に続く第2弾で、「遅刻を伝える留守電『何やそれ!?』どんなメッセージ?」というお題に、実際に留守電を入れてもらうという形式で募集され、1452件の投稿が集まった。
今回新たに「芸人2」に認定されたのは、やまぎわ、ろひにく、なみとつぶ、くにさんの4人。4人には名刺と認定者が送られるほか、吉本興業から仕事が発注される。ちなみに、前回の「問1」で、「芸人2」に選ばれた4人は、'10年10月に開催された「LIVE STAND 2010 OSAKA」で、ツイッター実況のMCを担当したほか、1月25日(火)発売の「月刊コミックゼノン」にて連載コーナーを持つ予定になっている。
生配信中に、感想などをTwitterで募集したところ、アクセス集中により回線がパンクするとトラブルが発生したが、藤井は「多くの方に参加していただいた結果、パンクしてしまいましたが、ちょっとグダグダしたところもありましたが、その部分も含めて楽しんでいただけたのかなと思います」とコメント。その後、藤井は「芸人2」誕生に立ち会えたうれしさを持ちギャグの“HOT!HOT!ダンス”で表現した。平成ノブシコブシの2人は、「若手ライブより全然レベルが高いですね。完敗です」と投稿作品の質の高さに感心していた。一方、ケンドーコバヤシは、一般市民が参加する同プロジェクトについて、「正直びびってます。芸人になるには免許は必要ないじゃないですか。だから誰でもなれるので、才能が眠っている人がいるでしょうからね。でも今、眠っている人を呼び覚ますと半数以上の芸人が辞めないといけなくなるので、眠っててもらいたいですね。できるならば催涙ガスを散布したいぐらいです(笑)」と脱帽状態だった。また、「問2」のお題にちなみ、以前に使ったことのある遅刻の言い訳については、「昔、(ビート)たけしさんが、おばけが出たと言って『オレたちひょうきん族』を遅刻したという伝説を聞いていたので、若手のときにまねをしたら劇場の出番が2カ月なくなりました」と本人にとっては“笑えない”遅刻の言い訳エピソードを明かした。
なお、「問3」は3月18日(金)から27日(日)まで開催される「第3回沖縄国際映画祭」との連動で行われる。 お題は「ゴールの瞬間の喜びを、言葉を使わずに表現してください」で、同プロジェクト初の動画での投稿を募る。投稿受付は1月下旬開始予定で、「芸人2」のHPとニコニコ動画からも投稿が可能になっており、結果発表は「第3回沖縄国際映画祭」のステージにて行われる。
今回認定された4人の回答は以下の通り
お題「遅刻を伝える留守電『何やそれ!?』どんなメッセージ?」
投稿者:やまぎわ その他芸人
「人類は、失敗をして強くなるんです。3時間後、強くなった私をお見せしましょう。」
投稿者:ろひにく カメラマン芸人
「あ、もしもし、オレオレ。あのさー、ちょっとさー、急いで行こうと思ったんだけど、今通っている道がさー、なんか小銭がすげーいっぱい落ちててさー、拾いながら行くから、ごめん遅れるわ。うわっ、すげー、落ちてる。やった。」(しゃべっている途中にゲーム「スーパーマリオ」でコインを拾った時の音が流れる)
投稿者:なみとつぶ エンジニア芸人
「あ、もしもし、すみません。ちょっと電車を待ってたんですけど、ひき肉が線路にバラ撒かれてて、で、電車が通った後の熱でその肉が、ちょっとこんがり焼きあがったんで、今おいしく頂いています。遅れます。」
投稿者:くにさん その他芸人
(ムーディーなBGMが流れる中)「すみませーん。今起きてしまいました。遅刻です。シャワーを浴びて、朝食をとってから行こうと思いますので、もうしばらくお待ちください。ちなみに、今日の朝食は…」
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