期待の日本人選手・堀江圭功のUFCデビュー戦はどうなる?格闘技UFC230の見どころ

2019/07/19 16:48 配信

芸能一般

堀江圭功選手写真/WOWOW


日本時間の7月28日、カナダ・アルバータ州エドモントのロジャーズ・プレイスで格闘技「UFC230」が開催される。WOWOWでは、その試合の模様を生中継する(前11:00 WOWOWライブにて放送)。

メインイベントはUFC世界フェザー級タイトルマッチ。王者マックス・ホロウェイが、元ライト級王者フランク・エドガーを迎え撃つ。また日本の堀江圭功が、カナダのハキーム・ダオドゥ相手にUFCデビュー戦を行う予定だ。解説者の髙阪剛に聞いた。

世界のTK”こと髙阪剛が語る、堀江圭功選手の強みとは


——今大会は、髙阪さんのジム「アライアンス」に所属する堀江圭功選手がUFCデビューを果たします。髙阪さんから見て、堀江選手の強みはどんなところですか?

「堀江は打撃が得意で、コンビネーションだとか当てる打撃のパターンをいくつか持っているんですけど、一番の強みはスピードですね。遠い間合いから踏み込むスピードと、パンチのハンドスピードは、UFCに出ているトップの選手にも引けを取らないものを持っていると思うので。だから、それをしっかり出せるタイミングとシチュエーションを作ることができるように、いまトレーニングしていますね」

――いかにして踏み込んで、打撃を入れられるかだと。

「倒すイメージはできているので、そこに結びつけるための動き方や試合の展開作りっていうのをやっている最中です。本人も試合のイメージがほぼ固まっているので、今さら新しいことをやるというより、確信を持って自分の武器を使えるようにするのが大事。堀江の場合、重要なのはタイミングですね。自分の拳に体重を乗せるタイミングと相手との距離感が合ったときは、KOで勝てると思います」

——対戦相手のハキーム・ダオドゥは、同じ打撃系ファイターでUFCでも連勝中。かなり強敵だと思いますけど、いかがですか?

「手強い相手だと思いますね。打撃の射程距離が長くて、ジャブとローキックが強いですよね。で、ジャブとローが強いということは、中に入らせないことができるっていうことなんですよ。また、ジャブを一発当ててからの打撃の畳み掛けも強い。それが向こうのやりたいことだと思うので、堀江はダオドゥのジャブが当たらないくらい、遠い距離の設定をしないといけない。そこから一気に入りこむことができるか、ということですね」

写真/GettyImages


――堀口選手も先日、自分より身長とリーチがはるかに長い選手に勝利してベラトールのベルトを奪取しましたが、そういう闘いができるかどうかだと。

「堀江は5月末から7月頭まで、アメリカのチーム・オオヤマの道場でトレーニングを積んできたんです。その時にフェザー級でダオドゥと同じような体格の選手が練習相手になってくれて、試合のイメージ練習がかなりできたらしいんですよ。だから、そのままの形を試合に持っていこうと、今やっているところなんです」

――堀江選手はここ2試合、連続で1ラウンドTKO勝利を挙げているので、UFCでもそういう闘いを期待します。

「UFCの1試合目なので、ここでしっかり勝ち星を挙げて、次につなげてほしいですね。まだ24歳なので、何も考えずに自分の攻撃をすることと、勝つことだけを考えてやってくれればいいなと思います」

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