“漫才>テレビ”!? 「先が見えない時代」だからこそ挑む13年ぶりの全国ツアー【タカアンドトシ インタビュー・後編】

2019/07/19 23:30 配信

芸能一般

「テレビの仕事がなくなったら、それはもうしょうがない。でも、『漫才が面白くない』と言われたら相当こたえます」(トシ)


【写真を見る】「テレビというメディアがダントツに強い時代ではなくなった今だからこそ、漫才を極めていくことが大事」というタカアンドトシ


――テレビの活動も含めて、タカアンドトシの今後の目標をお聞かせください。

タカ:テレビというメディアがダントツに強い時代ではなくなって、SNSとかネットの番組も増えて。これからどうなるのか、正直、僕たちにも分からないです。芸人が活躍できるメディアがもしテレビしかなかったら、僕らもけっこう安心していられるのかもしれませんけどね。そう考えると、先が見えないからこそ、漫才をしっかり極めていくことが大事なのかなと思ったりして。

トシ:そうですね。僕らは漫才で世に出てきたんだ、という意識も常にありますし。

タカ:漫才という武器があれば、たとえテレビに出られなくなったとしても、飯は食っていけるんじゃないかなと思うんで。今回、久々にツアーをやろうと思ったのも、漫才の腕をちゃんと磨いておかないと、っていう思いもあるんですよね。

トシ:僕らがもし、テレビの仕事がなくなったら、時代の流れとかもあるだろうし、それはもうしょうがないと思うんです。でも、「あいつらの漫才は面白くないな」って言われたら、相当こたえますね。やっぱり最終的には「タカトシは漫才やってるときが一番面白い」って言われるコンビでいたいです。

――キャリアを重ねていくと、笑いに対するモチベーションやパワーを維持するのが難しくなってきませんか?

タカ:そこですよね。北海道の田舎の中学生が、日本一のコメディアンになるんだって夢を抱いて、ずっとネタを作っていた、あの頃のパワー…どこ行っちゃったんだろ(笑)。最近、全然奮い立たなくて。

トシ:それはダメだろうが。奮い立ったからこその今回のツアーだろ?

タカ:満足しちゃったのかなぁ…。

トシ:やめろって! おそらく、年齢的なこともあると思うんですよ。ロケが始まるギリギリまで、「今日どうしよう、テンション上がらない、やべぇな」って思うことも、そりゃありますよ。でも、カメラが回り始めたら、ちゃんとエンジンが掛かりますから。

タカ:結局、何を目的に頑張るかってことですよね。そのへんのモチベーションって、40歳を超えると難しくて。昔ほど明確な目標がないから。だからあとは、お金じゃないですかね。これからは「お金持ちになる」を目標に…

トシ:やめろ!(笑)

――その目標は既に達成されているのでは…?

タカ:全然ですよー。食事に行くときも、「この店は高そうだからやめとこう」とか、後輩を連れて飲みに行くときも「先に牛丼食べとくか」とか…。

トシ:夢がねえな(笑)。

――では最後に、今回のツアーへ足を運ぼうとしている全国のファンの方々にメッセージをお願いします。

トシ:「最近笑ってないな」という方はぜひ、「ちょっとタカトシ見てやるか」くらいの気軽な感じでお越しください。きっと楽しい漫才ライブになると思いますんで。

タカ:小さいお子さんが騒いでも大丈夫ですので、ご家族で来ていただけたらうれしいです。いろんな年齢層の方に来てもらいたいですね。

7月26日(金)よりスタートする「タカアンドトシ日本全国漫才行脚 ~この漫才が目に入らぬか!?~」のポスタービジュアル