――テレビの活動も含めて、タカアンドトシの今後の目標をお聞かせください。
タカ:テレビというメディアがダントツに強い時代ではなくなって、SNSとかネットの番組も増えて。これからどうなるのか、正直、僕たちにも分からないです。芸人が活躍できるメディアがもしテレビしかなかったら、僕らもけっこう安心していられるのかもしれませんけどね。そう考えると、先が見えないからこそ、漫才をしっかり極めていくことが大事なのかなと思ったりして。
トシ:そうですね。僕らは漫才で世に出てきたんだ、という意識も常にありますし。
タカ:漫才という武器があれば、たとえテレビに出られなくなったとしても、飯は食っていけるんじゃないかなと思うんで。今回、久々にツアーをやろうと思ったのも、漫才の腕をちゃんと磨いておかないと、っていう思いもあるんですよね。
トシ:僕らがもし、テレビの仕事がなくなったら、時代の流れとかもあるだろうし、それはもうしょうがないと思うんです。でも、「あいつらの漫才は面白くないな」って言われたら、相当こたえますね。やっぱり最終的には「タカトシは漫才やってるときが一番面白い」って言われるコンビでいたいです。
――キャリアを重ねていくと、笑いに対するモチベーションやパワーを維持するのが難しくなってきませんか?
タカ:そこですよね。北海道の田舎の中学生が、日本一のコメディアンになるんだって夢を抱いて、ずっとネタを作っていた、あの頃のパワー…どこ行っちゃったんだろ(笑)。最近、全然奮い立たなくて。
トシ:それはダメだろうが。奮い立ったからこその今回のツアーだろ?
タカ:満足しちゃったのかなぁ…。
トシ:やめろって! おそらく、年齢的なこともあると思うんですよ。ロケが始まるギリギリまで、「今日どうしよう、テンション上がらない、やべぇな」って思うことも、そりゃありますよ。でも、カメラが回り始めたら、ちゃんとエンジンが掛かりますから。
タカ:結局、何を目的に頑張るかってことですよね。そのへんのモチベーションって、40歳を超えると難しくて。昔ほど明確な目標がないから。だからあとは、お金じゃないですかね。これからは「お金持ちになる」を目標に…
トシ:やめろ!(笑)
――その目標は既に達成されているのでは…?
タカ:全然ですよー。食事に行くときも、「この店は高そうだからやめとこう」とか、後輩を連れて飲みに行くときも「先に牛丼食べとくか」とか…。
トシ:夢がねえな(笑)。
――では最後に、今回のツアーへ足を運ぼうとしている全国のファンの方々にメッセージをお願いします。
トシ:「最近笑ってないな」という方はぜひ、「ちょっとタカトシ見てやるか」くらいの気軽な感じでお越しください。きっと楽しい漫才ライブになると思いますんで。
タカ:小さいお子さんが騒いでも大丈夫ですので、ご家族で来ていただけたらうれしいです。いろんな年齢層の方に来てもらいたいですね。
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