今作の主人公の帆高と、祈るだけで空を晴れにできる不思議な力を持つ少女・陽菜。その声には、共に今回が声優初挑戦の、若手俳優・醍醐と森七菜が抜てきされた。
小栗「醍醐君と森さんは、自分がアフレコ現場に入る前から(収録を)やっていたし、すごく慣れているなと。その声を聞いて、2人とも帆高と陽菜のキャラクターにもピッタリだなと思いました」
本田「私はアフレコの初日に醍醐君と一緒に声を録らせていただいたんですけど、『本田さんが来てくれて、本当に夏美さんに会えたと思いました』と言ってくださって、それがとてもうれしかったです」
本作は偶然出会った帆高と陽菜の恋が描かれ、運命に翻弄(ほんろう)されていく2人が自らの生き方を“選択”する。
小栗「帆高と陽菜の関係を見ていると、青春だなぁと思いますよね。自分が10代のころはあんな感じだったなとも思うし、俺も年を取っちゃったんだなって(笑)」
本田「帆高と陽菜ちゃんの“選択”に関しては、確かにその選択は2人にとって大きな決断なのですが、それは誰にも知られることもない。私は多分これで良かったんだと思います。新海監督も『真っすぐに走り抜けていく人たちを描きたかった』とおっしゃっていましたが、私は2人が下した決断は間違ってないと思います」
小栗「僕はこの作品の登場人物たちは、みんな何かを探している人だと思うんですね。それぞれがそれぞれでもがいていて、その表現が違うだけ。悪い人は出てこないし、そういう世界はとてもいいなと思いました。純粋に若者たちの青春を謳歌(おうか)できると思います」
最後に、2人は「晴れ男」「晴れ女」?
小栗「多分、晴れ男だと思います。仕事でもプライベートでも大切な日は、結構晴れることが多いので」
本田「私は仕事では晴れ女だと思いますが、プライベートでは雨女かな。何年か前のことですが、友達から少し遠出する遊びに誘われたんですが、前日になってやっぱり近場がいいなと思い、ひそかに雨降ってくれと願ったことがあります(笑)」
取材・文=馬場英美
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