――今作は、映画「全員死刑」(2017年)で骨太な世界観をバイオレンスと疾走感で描き出した小林勇貴監督が担当。現場の雰囲気はいかがでした?
小林組は、ひとつのシーンを撮るのも、みんなで話し合って一番いい画を撮ろうとするチームです。その一緒に物事を進めていくという姿勢に、助けられたことも多かったです。僕にとって忘れられない現場になりましたね。なんか青春っていう感じ(笑)。誠実を通して、自分自身についてもいろいろ考えさせられることも多かったです。そういう経験ができて、モノをつくるということに対して心から楽しいと思えた瞬間がたくさんありました。
――実際に小林監督に言われたことはありますか?
監督から最初に言われたのは、自然体でいいということ。変につくり込むことなくそのままの形で演じました。誠実のことをよく理解できたから悩まなかったですね。みんなで小芝居をしながら詐欺の電話をかけるシーンの一体感や、逃げたり吊るされたりするシーンのドラマチック感など楽しいことだらけで。そういう現場で感じた熱量や勢いは映像から伝わっていると思います。
――今回はドラマ初出演ですが、何か違うところはありましたか?
特に感じることはなかったです。それよりも小林監督はどこか不思議な魅力を持った方で。 僕が言うのも変なのですが、監督がやりたいことは実現させたい、支えたいと思うこともありました。実際、現場の皆さんも一体感を持って作品をつくり上げていました。僕は今回、脚本を作られている途中の打ち合わせから関わらせていただいたんですが、意外と自由にやらせてもらい、自分がここまで感情的になれるんだという新たな発見がありました。ここで感じたことは次の現場でも活かしていきたいなと思います。
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