衣装替えの後は、アルバムリリース前に7インチ・シングルレコードとして出た(もちろんモノラル)「メロトロンガール」へ。
ゾンビをふんだんに起用したMVも話題を集めているけれど、個人的にこの音を聴いて思い浮かぶのは、イミディエイト・レーベルから出たビリー・ニコルズの幻盤『WOULD YOU BELIEVE』のジャケット・デザインだ。
大阪・名古屋での次の曲は確か旗を用いた「MARINE I LOVE YOU」だったと記憶しているが、この日は新作から「Red Balloon」(マイクロスターの佐藤清喜が作曲)をライブ初披露。
それいゆは曲にちなんで“赤い風船”(そういえば70年代に「赤い風船」という曲を大ヒットさせた浅田美代子も、心を熱くする歌心の持ち主だった)を持って歌い、さらに鍵盤ハーモニカも吹いた。
楽器はどうやらMIDI化されているようでオカリナとリコーダーの中間のような音を出していた。
そしてこれもライブ初披露となる「School’s Out」(カーネーションの直枝政広が作曲)では、久しぶりに“段ボールギター”を持ち出して熱演。
さらに「ファズる心」(TWEEDEESの沖井礼二が作曲)も歌われ、一気にロック指数が高まった感じだ。
あの“さくら学院バトン部 Twinklestars”に限りなくドリーミーな楽曲を提供したことでこの手(どの手だ)のリスナーの魂を震わせたマエストロ・沖井礼二のメロディーと、それいゆの歌声の融合なのだから心が躍るではないか。
定番の「Are you happy?」(カジヒデキ作曲)は、アメリカのマンガ「Peanuts」(邦題「スヌーピーとチャーリー・ブラウン」)で作者チャールズ・シュルツが書いているような書体による英語プラカードを掲げながらの熱唱。後半、それいゆが跳ねながらシャウトする場面はいつどこで体験しても胸が高まる。
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