矢口史靖監督、三吉彩花主演によるミュージカル映画「ダンスウィズミー」が7月19日(現地時間)、ミュージカルの本場・アメリカのニューヨークで開催された「ニューヨーク ジャパン・カッツ」のオープニング作品として上映。矢口監督と三吉が登壇し、トークショーを行った。
矢口監督と三吉は上映前あいさつとして、ニューヨークの観衆の前に登場。盛大な歓声と拍手で迎えられ、矢口監督は「この映画の監督をしました矢口史靖です。普通の人が急に歌ったり踊り出したりするミュージカルって、おかしくない? そんな人、もし本当にいたら、僕からみたら病気です」と、英語で“ミュージカル映画のなぜ?”を投げ掛け笑いを誘う。
三吉は、現在勉強中という英語で「三吉彩花です。今日は映画を見にお越しくださり、ありがとうございます。この映画はとても楽しいミュージカルコメディー映画になっています。歌ったり、踊ったり、驚きもいっぱいあります。とってもハッピーになれる作品になっていると思います。ぜひ、最後まで楽しんでいってください」と、感謝の気持ちを伝えた。
上映後、2人は再びステージ上に登場。本作を制作した意図を聞かれた矢口監督は「小さいころからミュージカル映画を見ていましたが、好きになったり嫌いになったりを繰り返しており、エンターテインメントに思いっ切り入り込むことができない日本人の1人で、ミュージカル映画が少し恥ずかしく思え、抵抗がありました」と明かす。
さらに、「さっきまで普通にしていた人が急に歌い出すって、やっぱりおかしいじゃないか。そして、そういう人が現実にもしいたら、不審者ではないかな?と僕は思っていました。でも、今までミュージカル映画でそんな不審者扱いされる人はいませんでした。それなら僕がミュージカルをすればするほど、不審者扱いされるという映画を作りたいなと思いました」と思いを語る。
「どんなミュージカル映画を見て、おかしいなと思ったのですか?」という質問には、「『ウエスト・サイド・ストーリー』とか『サウンド・オブ・ミュージック』とか、『ラ・ラ・ランド』でいえば最初の高速道路のシーンですね。あのシーンを見ると、警察が本当にあの人たちを捕まえるの大変そうだなと思います」と、会場を笑わせた。
「ダンスや歌など、大変な役だったと思いますが」と聞かれた三吉は、「今回はオーディションで矢口監督に選んでいただいたんですが、普通の東京に暮らしているOLにも見えて、なおかつミュージカルシーンも華やかに見せなくちゃいけないなど、いろいろ必要事項があったので、監督とたくさん相談しながら役を作っていきました」と回答。
そして、「ダンスと歌に関しては、撮影が始まる2カ月前くらいから基礎から練習を始めまして、ちょうど1年前の夏だったのですごく暑かったですし、初めていろんな歌とダンスに挑戦しなくてはいけなかったため、精神的にも体力的にも練習期間が一番ハードで、クランクイン前に入院してました」と苦労を口に。
「でも、おかげでメンタルも体力もすごく鍛えられたので、監督やスタッフの方、キャストの方と、あの夏を過ごせたのは、私の今後の女優人生において宝物になりました。それに、テーブルクロス引きもできるようになりました! テーブルクロス引きのお仕事があったら呼んでください」と、笑いを交えて振り返った。
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