今作が初主演となる望月は、これまでと違ったことや現場で努力したことを聞かれ「作品に対しての気持ちは他の作品も変わらないけど、僕が今まで共演してきて、主役をされてきた人の佇まいをまねしていこうと思っていました。『埋もれる』(2014年、WOWOW)の桐谷健太さんや、『3年A組―』の菅田将暉さんとか。このお二人は現場ですごくわくわくされていて、だから今回は僕が1番この現場でわくわくしないとなと思って臨みました」と振り返る。
本作は、先日行われたNYアジアン映画祭でスペシャル・メンションを受賞。山田の主演映画「ミスミソウ」(2018年)も同じ賞を受賞しており、山田は「同じ賞です。うれしいです」と笑顔。
文監督はニューヨークでの観客の反応を見て、「特殊な場面で笑うんだな~と思いました。静かに見てほしいところでも『ハッハッハッ』て笑っていて、びっくりしました。海外では、映画が良くないとお客さんはすぐ帰ってしまうのですが、お客さんが帰ってなかったので、良かったのかな」と喜びを明かす。
1人2役を演じ切った山田は「初めて1人2役をやらせていただいて、最初は2役分大変かなと思ったのですが、楽しさが勝って2倍やれて得しました。2人とも魅力的な子なので、2人を違う方法で表現するのは楽しかった。2人が見た目がガラッと変わるわけではないので、見た人はどう思うかなと不安はありました」と、難しさを口に。
今回、望月と山田の共演シーンは短く、「現場で、どうコミュニケーションをとっていたか?」と聞かれると、望月は「お互い人見知りだな~と感じつつ、共通の友達の話題とかを必死に探して話し掛けました。さっき楽屋でも三往復くらいで終わって、僕が立ち去っちゃったので、今喋れてうれしい」と照れ、MCから「でも、目は合ってないですもんね」とツッコまれ「恥ずかしい!」と照れていた。
望月は公開日以降、ほぼ毎日劇場に立つ予定。「明日(21日)以降、毎日どのように観客とコミュニケーションを取りたい?」と聞かれると、「毎日、楽しませてもらおうと思います。人と話すことや舞台あいさつは好きですが、元々話すことは得意ではないです。だけど、普段応援していただけるお客さんたちに、こういう時しか恩返しができないから、なるべく素でいられるように頑張りたい」と宣言。
最後に、文監督が「望月さんが出演できて良かったなと思ってくれるような作品になっていると思うので、皆にもそう思ってほしい」とコメント。
山田は「初めて脚本を読んだ時に、本当に素敵な脚本で、みんなの思いが詰まっていると感じました。皆さんと、大事に大事に作った作品です。今日見て、届いたなと思った方は、周りの皆さんにも薦めてほしいです」と呼び掛ける。
そして、望月が「前から、主役という場に立ちたくて頑張ってきました。この日を迎えられたことが、本当にうれしいです。今日ご覧いただいた皆さんの顔を見て、良い反応を頂けていると思っているので、いろんな所で広めてもらいたいです。僕自身、とても勇気をもらえる映画だと思っています。見ていただいた人の言葉が真実ですので、その言葉を広げてもらえるとうれしいです」と話し、舞台あいさつを締めくくった。
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