7月22日に都内で行われた「日清食品ホールディングス 八村塁グローバルスポンサーシップ契約記者発表会」終了後の囲み取材に、プロバスケットボールプレイヤーの八村塁選手が出席した。
父親がベナン人、母親が日本人で富山県出身の八村選手は、宮城県の明成高校卒業後に、ゴンザガ大学進学のために渡米。
NCAA(アメリカ全米大学体育協会)トーナメントに日本人として初出場し、準優勝に貢献。そして、2019年のNBAドラフトにて、ワシントン・ウィザーズから一巡目9位指名を受けた。
この日は、そんな八村選手の国内初の会見とあって、各局のスポーツキャスターが集結するほど、注目度の高さを示した。
自身が出演するカップヌードルの新CM「New Legend」篇が22日より公開となり、会見ではCMのラストに「まいどはや」という富山弁を披露していることを明かし、「富山弁で“こんにちは”と言っているところが、一番お気に入り」と見どころを語っていた。
――帰国後は多忙な日々を過ごしているのでは?
NBAのドラフトが終わってから、メディアの(取材)数も増えて、町で声を掛けられるようになって。こういうふうに注目されることは、日本バスケとしてもいいことですし、うれしい。
――初めてのCM撮影でつらかったことは?
映画の撮影も、2、3時間の(放映の)長さで、どれだけ大変なのか、あの(撮影の)1日で分かりました。
でも、こういう経験をさせてもらえるのはうれしいこと。これからも日清さんといろいろ経験できたら。
――注目される中で、今後、ワールドカップやNBAの試合に臨んでいく、今の気持ちは?
一言で言えば、「すごい楽しみ」というのが大きいです。NBAのシーズン前にワールドカップもありますし、(開催国の)中国でアメリカ代表と戦えます。どれだけ日本のバスケが通用するのか楽しみにしてます。
――2020年のオリンピックへの思いを聞かせてください。
東京オリンピックは昔から僕が夢見ていた舞台なので、オリンピックに出られることが決まり、チャンスがある中で、日清さんもサポートしてくれるということで、僕としてもうれしいですし、これからすごく楽しみです。
――ビッグイベントを通して、日本の子供たちにどんな夢をバスケで見させたいですか?
日本のバスケの競技人口もすごく増えていると聞いて、うれしいです。いい選手もいっぱい出てきていますし、子供たちもそういう選手を見て影響を受けてほしい。僕もその影響を与えられる選手の一人になれたらうれしい。ディフェンスでも、オフェンスでも、迫力のあるプレーを見せたい。
――一流を目指す子供たちにメッセージを。
夏休みに入って、いろいろなことができるチャンス。自分で一つ、夢中になれることを見つけてほしい。勉強はもちろんですが、やっていくことにより夢も広がっていくと思います。
――アメリカ代表に勝つとしたら、どのように貢献したいですか?
僕以外にもいい選手がいっぱいいます。そういう選手たちと共に頑張っていけば、アメリカや他の国にも勝てるチャンスはあると思う。これから代表の合宿も始まるので、楽しみにしてます。僕は一番年下になると思うんですが、その中でもリーダーシップを出していきたい。ディフェンスやオフェンス、リバウンドなどのプレーで見せていきたい。
――NBA1年目の目標は?
ウィザーズはそんなに上のチームじゃないんですが、トレードをしていい選手が集まってきているし、コーチ陣もいい。まずはプレーオフに出られるように。それはシーズンを通して1試合1試合に懸かっている。僕がどれだけ勝ちに貢献できるかを目標にしてます。
――CMで披露している「まいどはや」(こんにちは)以外で、好きな富山弁は?
(しばし思案して)ちんちんかいかい(富山弁で“正座する”)(笑)。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)