世界中のサーファーには全く同じではなくても、この映画と似たような思いがあるはず。憧れの人、憧れの波、憧れの日々。まるで文学作品の様な…。胸に迫る忘れる事ができないサーフムービーです。
とにかくうらやましい。彼らが暮らす環境も最高だが何より彼らの「勇気」。前半、調子にのりすぎて2度も大転倒をカマす少年がその直後に見せる、あの顔。
果敢にもトライを繰り返すサーフィン映画らしい「勇気」を最後に一気に反転させる、あの顔。妙な編集のリズムで紡がれるこの映画の時間とともに、あの世界と彼らの繊細さとたくましさを堪能した。
東京に住む僕はサーフィンに行くには大変だった時を思い出しました。子供の頃、たくさんの人たちにたくさん海に連れて行ってくれた事をあらためて感謝します。僕もますます映画を作りたくなりました。
命を危険にさらす少年たちの未熟さ。自分の葛藤に子供を巻き込んでしまう大人の愚かしさ。生きることの難しさと、それを包み込む荘厳な海。原作の世界観が、圧巻の映像美で表現されています。
サーフィン経験ゼロ、単純に「怖そう」って思っちゃうビビリの自分でも共感ポイント多かったです。少年時代に、知らなかった世界の面白さを教えてくれたのはどこかにいる年上の誰かだったし、 それと同じくらい世界が複雑で難しいものだと教えてくれたのは、死ぬほど好きになった誰かだった。
そんなシンプルな世界の美しさと痛みが波のように行ったり来たり。パイクレットが30歳くらいになったとき、イーヴァとの思い出をどういう位置づけにするのか。青春時代だけじゃない、人生トータルで思い巡らすタイプの映画でした。
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