――この番組では2度目の海外ロケになります。ご感想は?
前回のマレーシアの時も思ったけれども、僕が持っている草や木に対する感覚が根絶やしにされる。この草には虫がいる、この木にはいないっていう感覚が日本では100%自信あるわけ。
それが全くなくなってしまう。だから海外で勝つのは容易じゃないんですよ。それを考えると、海外のオリンピックで金メダルを取ってくるとか、本当にすごいと身に染みて感じていますね。
――今回は“Nスぺ”ということで、いつもより大きな環境問題をテーマにしました。
僕は日本のことしか知らないのですが、日本でも、東京に普通にいたはずの昆虫が見られなくなったり、また、逆にクマゼミみたいな、なかなか見られなかった虫が東京の空を飛んだりしている。
そうした、僕が虫を見てきた人生の中でアッと思ったことと同じようなことが、自然豊かなコスタリカでも確実に起きていることを実感しました。
そして、世界的にもそのような兆しが見られるという。これは由々しき事態ですよね。
これをどう食い止めなければいけないのか?それはもっと専門家の方々の仕事で、僕はそんな偉そうなことは言えないのだけれども、番組でこうして関わらせていただいた中で、次の世代の子供たちには、やっぱり地球は生きている、ということを伝えたいですよね。
だから、ゴミを無制限に出してよいわけではないとか、石油が無制限にあるわけではないっていうこと。
そして、僕も都会っ子で、都会にまみれて暮らしてきたけれども、コスタリカのこういう自然、地球の若い頃をそのまま残した姿のすばらしさ、これがそもそもの地球なんだよ、ということを感じてほしいし、考えてほしいですよね。
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