本田翼、新海作品に初参加「初心に帰れた気がしました」【「天気の子」連載】

2019/08/03 09:00 配信

映画

少しお姉さん的な雰囲気を出してほしい


――「言の葉の庭」などでもそうですが、新海監督の作品では年上のお姉さん的なキャラクターがポイントになることが多いですよね。「天気の子」では、それが夏美なのかなと。

アフレコのときにも少しお姉さん的な雰囲気を出してほしいと。でも、それでいて気取ってない感じもほしいとおっしゃっていました(笑)。

――先ほどのお姉さんキャラじゃないですが、新海監督の作品には世の中とうまく接することができない思春期ならではの葛藤や悩みを抱えたキャラクターが登場することが多いと思います。本田さんも思春期のときに、そういう思いを抱いたことはありますか?

高校生のときの私は一匹狼で、常にツンツンしていて、「友達の意味って何?」と思っているようなタイプでした。でも、ツンツンしていたら友達なんかできないし、「友達なんていらない」と言いながら、どこかで「自分には友達ができない」と言ってるんですよね。それこそ矛盾しているんですけど、それも完全に自分でまいた種で。高校時代はそういうときがありましたね(笑)。

――それをどう克服されたのでしょうか?

アルバイト経験が大きかったと思います。アルバイトをすると自分とは違う世代の方と接する機会も増えてくるので、いろんな年齢の方と話をするうちに、一人で勝手にツンツンしているのは恥ずかしいことと気づく瞬間があり、そこからは素直になろうと思いました。

――最後に、本田さん的“見どころ”を教えてください。

帆高と陽菜の選択は2人にとって大きな決断なのですが、それを周りは知らないし、私は彼らの選択は間違っていないと思いました。あと、東京・新宿の街が新海監督のフィルターを通すと、どれだけ美しい世界に描かれているか。それも注目ポイントだと思います。

取材・文=馬場英美

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