1月29日(土)から公開される映画「白夜行」のプレミア試写会舞台あいさつが1月19日、都内で行われ、出演者の堀北真希、高良健吾、船越英一郎、今井悠貴、福本史織と、深川栄洋監督が出席した。
同作は、東野圭吾の同名ベストセラー小説を映画化したサスペンス。19年前に発生したある殺人事件を軸に、被害者の息子・亮司(高良)と容疑者の娘・雪穂(堀北)がたどる悲劇的な運命と、事件の真相を追う刑事・笹垣(船越)の姿を描く。
自分の手は汚さずに地位を確立していく悪女を演じた堀北は「どんなメッセージを伝えたいかということや、答えがどこにあるのかを考えながら演じました。とても難しい役でした」と演じ切った感想を述べた。
愛する雪穂のために次々と犯罪に手を染めていく青年を熱演した高良は「いろいろと悩みながら演じましたが、完成して良かったと思います」と満足げ。共演の堀北については「ミステリアスで謎な部分が多い魅力的な方。プロだなと思います」と称賛した。
数多くのドラマで刑事役を演じている船越は、「まさに白夜のような光のない絶望的な事件を描いた作品。だからこそ、映画を見終わってから光を探してもらいたい。日ごろ、わたしは人情に厚く、必ず走る熱血漢の刑事役が多いですが、今回は監督から『まだやり過ぎです』と耳元でささやかれることが多かった。笹垣の目線を丁寧に演じました」と、いつもとは違う役柄に戸惑った様子。
本作は、第61回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門に正式出品されることが決定しており、深川監督は「この映画のお話が来たときに、うまく撮れたら三大映画祭に行けるかもしれないと思っていました。キャストにもスタッフにも伝えずに撮影を終えましたが、ベルリンへの出品が決まり、2年越しの恋人に振り向いてもらえたような心躍る気持ちです」と喜びのコメントを述べた。
その後“過去に自分が行った悪事”を聞かれたキャスト陣。船越は「俳優になったこと。30年近く演技で皆さんをだましています」とジョークっぽく語り、高良は「僕はまじめなので悪事はありませんが、財布を忘れたときにマネジャーさんにお金を借りてまだ返していません、すみません(笑)」と謝罪。そんな中、堀北は「1番の悪事は発表できませんが、10番目くらいなら…小さいころから絵が下手で、上手な友達の絵を自分のものとして提出していました。(何も知らない先生に)褒められちゃったこともあります」と告白。それを聞いた船越が「1番から9番までの大罪が気になる」と聞き出そうとすると、堀北は「それは言えません」と劇中さながらのいたずらっぽい笑顔を見せ、質問をうまくかわしていた。
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