また、映画の内容にちなんだ「劇中キャラクターの中で死ぬほどの恋をするなら誰?」とのお題には、小栗と成田は宮沢の演じた美知子を指名。成田が「帰る場所があるというのがいいね」と家庭への憧れを口にすると、小栗は「富栄さんはキツいんだよね~」とぶっちゃけつつ、「登場人物みんな自分に正直に生きている人ばかり。途中からそれぞれみんな『おや?』というところが出てくる」と複雑な人間模様を予告した。
同じ質問に沢尻は、静子の弟・薫(千葉雄大)を指名して「可愛いんだけれど、芯があっていいなぁと思う。そういう人好きです。登場人物の中で唯一、ちゃんとしている」と分析。
それには蜷川監督が「エリカって意外とそういうところを見つけるよね」と感心していた。
一方、二階堂は「静子さんがいい。創作意欲を掻き立てるような人は魅力的」と笑みをこぼすと、すかさず静子役の沢尻も「いつでもどうぞ」と応えていた。
蜷川監督は主人公の太宰が好みなようで、「私はダメ男が好きなので。太宰はキング・オブ・ダメ男、これ以上ダメな男はいないというくらいの気持ちで作った」と笑わせつつ、「ダメなんだけれどどうしようもなくセクシー。色っぽく説得力のある男になっています」とアピールした。
そして、本作が、第76回ヴェネチア国際映画祭公式イベントで上映されることも決定。
蜷川監督は「たくさんの方に見てもらえるのはうれしい。国を超えて見てもらえる作品になっています」と海外上映にも自信をのぞかせた。
小栗も「日本を感じられる作品になっているし、日本のいいところがたくさん出てくる。太宰は日本の文化じゃないと生まれなかった作家。作家と編集者との関係性も日本ならではのものだと思うので、海外の人がどう見るのか楽しみ」と世界の人々のリアクションを期待していた。
続けて小栗は、「僕としては、皆さんに自信を持って『面白い!』と思ってもらえる映画になっています」と胸を張り、「嫌いにならないでくださいね」とメッセージを送った。
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