――過密スケジュールの中での新ネタ作り、ライブ開催はまさに時間との闘いだと思います。
田中:今年は特に、頭が爆発しそうになりました。ゲームをやる番組(「有吉ぃぃeeeee!~そうだ!今からお前んチでゲームしない?」テレビ東京系)が始まって、プライベートでゲームをやらないといけなくなって、空き時間がいよいよないぞって生活になっていて。ネタを練習して、帰って(台本を)直して、ネタをして、ゲームやって、収録があって。収録はもちろん他にもあって。
山根:ゲームやんなきゃ、は嫌だね。
田中:テレビでやるっていう状況では、下手くそな姿は見せられないわけで。2週間で2本の新しいソフトをやらないといけないので、あの時期はきつかったなぁ。そのきついのを今年の頭にやれたので、今は何もなくて、日々幸せです。頭の中が爆発してないから、ただ道を歩いているだけでも幸せだなって。それぐらい単独ライブってきついんですけど、追い込まないといけないなっていう部分もある。
山根:僕はネタを考えてない分、ミスりたくないっていうのがあるんで、きついといえばそれぐらい。
あと、(開催期が)ゴールデンウイークだったので、家での立ち居振る舞いをすごく気にしていました。子どもが大きくなってきて、「周りはゴールデンウイークなんだけど…」みたいな雰囲気を奥さんに出されていたので、コントをやるのが仕事なんだよっていうのをうまく伝える術を考えていました。
これ、すごく難しいんですよね。芸人っていうのは単独ライブをやって、ネタ番組に出て、存在を売ってという世界。(きついことは)それが伝わりづらい、ってことぐらいですかね。
――最後に、本作の見どころを教えてください。
田中:今年はいいのができたと思いますし、DVDこそがディレクターカットありバージョン。もしテレビで見て、「あのネタの本来の形はどうだったんだろう?」って思ったら、ぜひ過去のも探ってもらえればって思います。DVDを経由してないテレビネタはないので。
山根:毎回編集にも立ち合っているんですけど、今回も「アンガールズ、面白いなぁ」ってずっとニヤニヤしていました。テレビに出ている芸人さんはみんな面白いし、いろんな笑いがありますけど、そんな中からアンガールズのコントも見てもらえたらって思います。
文=伊藤雅奈子
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