遠藤憲一が主演を務めるオトナの土ドラ「それぞれの断崖」(毎週土曜夜11:40-0:35、フジテレビ系)が、8月3日(土)にスタートする。
原作は社会派ミステリーの名手・小杉健治の同名小説。少年事件を発端に、禁断の愛に翻弄(ほんろう)され、崩壊する家族を描く。
遠藤が演じるのは、被害者の父・志方恭一郎(しかた・きょういちろう)。息子を殺害した犯人が、少年法で守られており罪に問われない13歳の少年ということから、志方は息子の無念を晴らそうとする。そこで矛先を向けたのが、加害者の母だった。しかし二人は、次第に引かれ合っていく。
本作のプロデューサーは「主演は遠藤さん以外にいない」と、1年前から遠藤にオファーをしていたという。満を持してこの複雑な内容、そして役どころに挑む遠藤に話を聞いた。
――滝沢秀明さん主演「家族の旅路 家族を殺された男と殺した男」(2018年)以来、約1年半ぶりとなる“オトナの土ドラ”への出演ですが、いかがでしょうか?どちらも法律を扱った内容という共通点もありますね?
前作では牢屋の中にずっといたので、今作ではいろいろな所に行けて楽しいです。今作はハードルが高い作品だなという印象ですが、その分、表現する楽しさや充実感があります。なかなか手を出しづらい、こういう題材をやろうとするところは、意表をつくような昼ドラをたくさん作ってきた東海テレビさんならではだなと思いますね。
――撮影に入られて、少年法についての見方に変化はありましたか?
少年犯罪のニュースを目にすると、今まで以上につらく感じるようになりました。被害者の家族を演じているので、とても胸が痛みます…。「それぞれの断崖」はドラマで、完全なフィクションですが、それでもそれぞれが再生に向けてもがいていく様子を丁寧に描ければと思っています。
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