――今回のドラマで“ヒロミ”と“ユミ”という二つの人格を持つ女性を演じられていますが、桜井さんにとって新たな挑戦ですね。
はい。二重人格の役は初めてで、しかも二つの人格が対照的なので、出演が決まった時、演じがいのある役をいただけたと思ってうれしかったです。不安もありましたけど、楽しみの方が大きかったです。
――ヒロミはすごくおとなしい女の子で、ユミは夜の街で悪さをしたりする不良の女の子。メイクや服装、雰囲気までガラッと変わりますよね。
二人のギャップがこの作品の魅力の一つですね。ヒロミの時は学校のカバンを両手でギュッと握りしめていて、内に閉じこもっている感じなんですけど、ヒロミになった途端にパーッと解放される感じです。ヒロミはすごくマジメなんですけど、やることなすことうまくいかない子なんですよ。でも、ユミは全てを手のひらの上で転がしているかのように、自分の思うように物事が進んでいくのが楽しくてしょうがないという感じです。
――ヒロミとユミを演じるにあたって、いろいろ研究されましたか?
それぞれのキャラクターを分かりやすく表現するにはどうしたらいいのかな?って。手の動き、言葉遣いも意識しましたけど、“声”で悩みました。ヒロミのか弱い声を表現するには、私の地声は低いので厳しいんじゃないかと思って、あえて高い声で演じてみました。ユミの声はヒロミとメリハリをつけた方がいいと思ったので、最初は“低く、低く”と意識していたんですけど、そんなに低くせず、割と地声に近いぐらいでもいいのかなと思って、あまり作りすぎないようにしました。
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