――エンディングで流れる書き下ろしの主題歌「花と毒薬」は、様々なしがらみに縛られながらも、それに抗う心の叫びを表しているようなハードなロックナンバー。歌っているのは桜井さんご本人ですよね?
はい。主題歌を私が歌っているのを知ってビックリされる方も多いんじゃないかなって。私自身、まさか主題歌を歌わせていただけるなんてと驚きでした(笑)。
――歌詞の内容がドラマとリンクしていますね。
作詞のSally#Cinnamonさん(Heavenstamp)が台本も原作も熟読されて、一語一句ムダのない歌詞になっているとおっしゃっていましたし、Shoさん(MY FIRST STORY)が作られた曲もかっこいいんです! いろいろな方の思いが込められた曲を自分の声を通して伝えられることは素敵なこと。ボイストレーニングを受けて、ひとりカラオケに行って練習もして、頑張って歌いました。ユミの想いが詰まった歌詞とメロディのおかげで、歌は得意ではないですが、感情を込めて気持ちよく歌うことができました。
――そうなると、ヒロミとユミの一人二役どころか主題歌の歌手も入れて一人三役ですね。
実は、回想シーンの中でヒロミのお母さんも演じているので一人四役ですね(笑)。こんなにたくさん携わらせていただいたので、私にとって大きな作品になりました。この作品をきっかけに自分が大きく変われるんじゃないかなとも思っています。人間くさい役も改めて演じてみたいと気づけた作品になりました。
――最後に、放送開始を楽しみにされている読者の方に見どころと注目ポイントをお願いします。
ヒロミは厳しいおばあさまに対して「NO!」と声を上られなかったというよりは、声を上げない方が楽だから怒りや憎しみを見ないようにしていたんじゃないかなって思うんです。でも、ユミによって「それじゃダメだよ。変わらなきゃダメ」って自分の弱さと向き合っていくお話なので、ヒロミの中の闇の部分、抱えている葛藤がすごく丁寧に描かれているところにも注目してください。ドキッとさせるユミの何を考えているのか分からない感じを楽しみつつ、ヒロミが成長していく過程を最後まで見守っていただけたらうれしいです。
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