郊外にあるアパート「うつせみ荘」に続く庭の地中で、1匹のセミ(山田)が羽化のときを待っていた。羽化の瞬間を迎え、ようやく地上へとはい出たところに、由香がベランダから落下してくる。
セミが死を覚悟した瞬間、由香は鮮やかに避け、セミは九死に一生を得た。食品工場に勤め、たいしていいこともないままアラサーとなった由香を幸せにしてあげたいと考えたセミは、7日間だけ人間の姿となり、由香の望みをかなえてあげようとする。
人間の姿となって、目の前に突然現れた美しきセミに驚く由香。そんな由香にセミは「なんて美しい生き物なんだ」「素敵な声です」と褒める。
そして「恩返しに、なんでもします。僕にできること」と言ったセミに、由香は「『生きてていいんだよ』って言って…そっと抱き締めてください…」とお願いし、セミは由香を抱き締める。
甘いマスクの山田が“セミの王子様”を体現する姿にファンは大興奮。「かわい過ぎる」「私の前にも現れて!」「木南さんそこ代わってw」などと、SNSを中心に反響が上がった。
さらに、三宅健の愛すべき“ピュア”なヤンキーっぷり、木南と今田美桜の“花晴れ”コンビによる再共演や、姉妹役の檀ふみ&阿川佐和子の“異次元”の存在感、そして岡田脚本の「ひよっこ」(2017年ほか、NHK総合ほか)でも好演していた南海キャンディーズ・山崎静代と夫役のやついいちろう、不気味な雰囲気を全身から醸し出す北村有起哉…。
山田と木南だけでなく、一癖も二癖もあわよくば三癖もありそうな個性豊かなキャスト陣が、岡田が紡ぎだすファンタジックな奇跡の物語に命を吹き込んでいる。
もちろんキャストだけでなく、随所にちりばめられたこだわりの小ネタも満載で、繰り返しチェックすると新たな発見も得られそうだ。
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