作品の世界観、空気感を大切にし、映画の内容に寄り添ってくれているすてきな曲です。物語に最高の余韻を与えてくれます。ぜひ、余韻にどっぷりと浸ってほしいです。
この曲は、七草・真辺2人の関係、そして映画を、私を、とても深い場所へと導いてくださいました。出会いと別れ、それを、偶然でも奇跡でも運命でもなく、生命体に刻み込まれた営みのように…。
自分の体の奥ではずっと何かが振動し、一点を目指し続けている。それはとてもリアルな感覚。何を捨てたとしても。日々、いろいろなことがあるけれど、全て、あなたに出会う場所へ向かう旅路なのかもしれません。
やり切れないなと思う日常の隙間に非日常への扉が隠されている。そこに向かうことは必ずしも逃避ではなく、この世界の有り様を組み立て直すことにつながっていくのではないか。
そんなことをこの映画のラフ編を見た後で妄想しながら、監督の映画への思いに共感していきました。透明だけど濁っている、そんな曲をイメージしていました。
Salyuの肉体の内部から宇宙感まで感じさせる歌唱は、やはり彼女しかできないダイナミズムのある表現だと思います。
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