世紀末さんの世界観が好きで原作を読んでいたので、主題歌と劇中音楽のお話をいただいた時は本当にうれしかったです。みずみずしい映像と大切な言葉がちりばめられた一つの物語に、心がつかまれて何度も涙が出ました。
人を思う強さや、生きている喜びも切なさも素直に全部がいとおしいと思える作品でした。主題歌「はなびら」は前向きな力強さと映画の優しい光の世界観もイメージしながら作りました。
劇中音楽は初めての経験でしたが小林監督と何度もイメージを共有しながら、とても繊細なところまで妥協なく作ることができました。この音楽が映画とともに見た人の心に残れば幸いです。
奥華子さんの音楽あってこそ、この映画は清く美しく感じてもらえると思います。音が静かに泣いたり笑ったりしているようで、登場人物たちの感情の機微に観客を誘う。見ている方々の温度に優しく触れる。この映画に寄り添う音楽に報われに来てください。
「ガーネット」や「楔」など以前から聴いていて、私も奥華子さんの曲に心を動かされたファンの1人なので、今回主題歌を担当されることを知ってとてもうれしかったです。恋のはかなさ、尊さ、切なさが色濃く出ている反面、何度も出てくる“ありがとう”の歌詞に、物語と同様、前向きさを感じました。そして苦しくなるほどに共感できる歌詞が心に響きます。
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