――脚本を読んだ感想は?
私が演じたココアちゃんのひたむきさや頑張っている姿、青春や友情が描かれているところが何か泥臭いなと思いました。
――ココアを演じて、それをより強く感じましたか?
私自身、いろんなところにぶつかって「すみません、すみません」って言いながら生きているつもりなので(笑)、“泥臭い”という表現は親近感に近いのかもしれません。決して拒絶するようなものではなかったです。
――ココアという女の子は自分に近い存在?
頑固なところは、ちょっと似ているなと思いました。
――確かに、大学に行くと決めたら誰に何を言われても真っすぐ突き進むようなところがココアにはありましたね。
家にお金がない中、自分で稼いで受験勉強のために参考書やメガネを買ったり…すごく頑張り屋さんですよね。でも、私はココアちゃんみたいにあそこまで一つの目標に向かって頑張るタイプではないです。どちらかというと…。
――どちらかというと?
結構フラフラしているところがあるので(笑)、そういう意味ではココアちゃんのお父さんやお兄ちゃん寄りの人間かもしれないです。
――ココアの父と兄は、どうしようもないぐらい頼りない大人たちでしたね?
ホントに、ひどいものでした(笑)。ココアちゃんの家族を見て、自分の親に心底感謝しました。
――父親役の川瀬陽太さん、お兄さん役の前原滉さんと共演した感想は?
川瀬さんはいろんなことを経験されているベテランの俳優さん。それなのに、私に対してとても気さくに接してくださって、とてもすてきな方だなと思いました。
前原さんからは「ココアちゃんには、2人(父と兄)に対する愛情みたいなものが見えるからいいね」という言葉を頂いたんです。
それは、私が川瀬さんと前原さんに対して人間としての愛情があったからこそなのかなと。自分とココアちゃんがどこか近いから愛が垣間見える感じになっていたのかなってうれしくなりました。
――ココアを演じる上で意識した点は?
この作品は2年前に撮影していて、初めてちゃんとお芝居をした現場だったんです。脚本を読んで自分なりに役のことを考えていましたけど、とにかくスタッフの皆さんの団結力に驚いて。
一丸となって面白いものを作るんだという思いが伝わってきたので、私にできることは毎日元気に現場に行くことなのかなと。そして、カメラの前に立って、1シーン、1シーン、ココアちゃんの気持ちをどうやって表現していくのかということに集中していました。
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