堀田真由が極限状態に挑戦? 主演映画「プリズン13」が8月30日公開

2019/08/28 06:00 配信

ドラマ 映画

主演映画「プリズン13」が8月30日公開に公開する堀田真由撮影=富田一也

ドラマ「べしゃり暮らし」(テレビ朝日系)では主人公の幼なじみ・土屋奈々を明るく演じている堀田真由。主演映画「プリズン13」では、極限状態の中で生活する気の弱い女性・マリを演じる。そんな彼女にインタビューを行った。

「実際にアメリカ・スタンフォード大学で行われた監獄実験を題材にした物語なのですが、人の感情って意外と簡単にコントロールできてしまうことに驚きました。そして人が人を支配する空気というのは、日常でも潜んでいる気がしました。例えば、教室ではちょっと強めに意見する人には歯向かえなかったりしますし…。そういう誰もが感じたことのある人間の心理の不思議さがリアルに描かれています」

ーー今回は臨場感を出すために長回しと12台ものカメラを使って撮影。

「登場人物が看守と囚人に分かれて生活する姿を描いているのですが、看守の目線にあるカメラは実際に使用されています。なので、誰が写るか全く予想もつかないため、セリフがなくてもみなさん役柄のままその場にいて…。普通の作品だとカメラの近くに照明さんなどスタッフの方がいるんですが、今回はそういう方も本番ではいなくなりました。なんか舞台のような、そしてリアルに実験をされているような感覚でしたね」

ーーこれまで性格のきつい役が多かった堀田。実際の性格は?

「意外と『べしゃり―』の奈々が近いかも。あっけらかんとしてふざけたりするのも好き。明るい方だと思います。あと、今この人が何を思っているんだろうと気にしてしまいます。大人数でいると、話していない人のことが気になっちゃったりするんですよ」

ーー映画にドラマと数多くの現場を経験して変化してきたことはある?

「昔は、その場でキチンとセリフが言えればいいと思っているところがあったのですが、最近はその役としての現場の居方について考えることも増えました。『べしゃり―』は幼なじみという設定ですが、現場で話をしているだけではすぐにその雰囲気って出ないと思うんですよ。なので、一緒に役について話をさせていただいたり、積極的にコミュニケーションンを取って距離を近づけて、役に近い感覚を味わうようにしています。これは年齢を重ねて気づいてきたことかもしれないです」

ーーことしでデビュー5年目。これまで多くの作品に出演してきたが、女優になろうと思ったきっかけは?

「昔からバレエを習っていたのですが、踊りではなく言葉を操って表現することに引かれました。ドラマのセリフを覚えるのが好きでよくマネをしていましたね。そしてありがたいことに今、女優になって…。私は、作品によって全く違った印象を持ってもらえるような女優さんになりたいと思っています。ことしはこれから出演作品が6本公開されるのですが、どれも全く違う役。そういう違う顔を見せられるのが私の強みだと思います。もっといろんな役にチャレンジして

、新しい自分を見つけていきたいです」

取材・文=玉置晴子

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