KAAT神奈川芸術劇場のこけら落とし公演「金閣寺」の公開舞台稽古が1月28日、神奈川県横浜市にて行われ、主演のV6・森田剛、高岡蒼甫、大東俊介、演出家の宮本亜門らが囲み取材に応じた。
本作はKAAT神奈川芸術劇場のオープニング・ラインナップNIPPON文学シリーズ公演の第一弾。三島由紀夫の名作「金閣寺」を舞台化。宮本が演出を担当する。
森田は役作りのため、坊主頭に。坊主頭にしたのは「5年ぶりくらいですね。V6のメンバーは『いいね!』って喜んでました」と照れ笑い。また、原作を読み込むなどの役作りは「あえて読んでないです。宮本さんに、ついていこうと思ったんで」と全幅の信頼を置いていることを明かした。
宮本は森田の印象について「森田さん…面白かった! 役者として、すごいという噂を聞いていたし、舞台も見ていたけど、いい役者だよね。芯があって、何か違うと思ったら全部意見言うし、すごい楽しかった」と役者・森田の才能にほれ込んでいた。
本舞台では、演者が劇中にMCを担当したり、スピーディーなセットの移動を行ったりと、今までにない演出が魅力となっている。演出を担当した宮本は「役者として、やることが山のようにある舞台で、普通のお芝居の何倍も大変だったと思う」と語り、森田ら出演者に対して「走り込みをするように」と体力作りを命じていたという。森田も宮本の演出に「体も使いますし、頭も使いますしね…」と疲労を隠せない様子だった。また、大東と高岡の2人は劇中にMCも担当。「マイクが、ツルツルと汗で滑って、大変だった」と大東は見えないところでの苦労を語り、高岡は「自分の役に集中したいから」と最初は出演を断ったことを明かした。ただ、宮本の熱意ある説得に「自分にとっても、プラスになるならやりたいな」と気持ちが揺れ動き、出演に至ったそう。実際に劇中では、森田演じる主人公・溝口の心境を2人が巧に読み分けて、抜群のチームワークで劇を盛り上げていた。
森田、大東、高岡の3人はプライベートでも仲が良く、3人で横浜の中華街に食事へ行った時は「出てきたご飯に手をつけないで、お互いのことを熱く語っていました!」と大東が明かし、団結力をアピール。森田も「金閣寺きっかけに2人に出会えて良かったです」としみじみと語った。
この3人と仕事をできたことに対し宮本は「三人三様で、本当に真剣に打ち込んでいるので、三人のおかげで助けられたというか、本当にいい稽古をさせてもらった。僕も考えさせられたし、すごく感謝しています」と改まった様子だった。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)