<いだてん>金づちだった大東駿介、水泳選手を熱演し「脳より体の方が信頼できる」

2019/08/17 12:00 配信

ドラマ

日本水泳界初の金メダリスト役として、見事な泳ぎを披露している大東駿介(C)NHK

ロス五輪のシーンは「夢のような時間やったな」


――さまざまな苦労を乗り越えて、オリンピック2大会連続の金メダル獲得という大記録を達成するロサンゼルスオリンピックのシーンを撮影したときの心境を教えてください。

プールを貸し出してくれた大学の方が、僕の泳ぎを見て、「本当にあの時代の泳ぎをしている」って言ってくださったんですよ。その言葉に感動して、あの(ロス五輪の)クライマックスのシーンは胸を張って泳げたと思います。

映像で誤魔化してほしいという気持ちはなく、自分がここまでやってきたことに自信を持ってやろうっていう気持ちになれたんです。

ロス五輪のシーンについては、よく水泳のメンバーとも話すんですけど、「夢のような時間やったな」って。(ロス五輪の最後の日本水泳チームで披露する)エキシビジョンの撮影の日、めちゃくちゃ寒くて。本当に死ぬんちゃうかなってくらい。僕ら日本泳法とか練習してきて、集大成やのに、水の中入った時に寒すぎて手足いっこも動かなくて…。

そんな過酷な状況の撮影だったんですけど、オリンピックの舞台を撮影しているということが、本当に夢のような時間でしたね。

(演出の)大根(仁)さんがドローンで水泳の撮影をしていたところを、撮影を止めて泳いでいた僕らを呼んで、「ちょっと見てみな」って撮ったばかりのドローンの映像を見せてくれたんですよ。

それが、かっこよく撮っていただいたんですよね、本当に。「これをDVDにして持ち歩きなさい」って言われました。一生もんだからみんなに見せなさいって。とても希望的で愛のある座組で撮影できたなと思いましたね。