英国の高級紙タイムズの日曜版であるサンデー・タイムズ紙の“伝説の記者”メリー・コルヴィンの半生を描いた映画「プライベート・ウォー」が、9月13日(金)に公開。本作の本編映像が解禁された。
本作は世界中の戦地に赴き、レバノン内戦や湾岸戦争、チェチェン紛争、東ティモール紛争などを取材してきた戦場記者メリー・コルヴィンの半生を描く作品。
彼女は2001年のスリランカ内戦取材中に左目を失明し、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しみながらも、黒の眼帯をトレードマークに世間の関心を紛争地帯に向けようと努めた“生きる伝説”だった。
2012年シリアで受けた砲撃で命を落としたメリーの、真実を伝える恐れ知らずの記者として戦地を駆け抜けながらも、多くの恋をし、感性豊かに生き抜いた半生が明らかになる。
戦場記者を天職と考え、黒い眼帯姿が特徴的な反逆精神あふれるメリーを演じるのは、オスカー候補にもなった「ゴーン・ガール」(2014年)に出演、本作の演技でも第76回ゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートを果たした、ロザムンド・パイク。
さらに「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」(2015年)のジェイミー・ドーナン、「ボヘミアン・ラプソディ」(2018年)のトム・ホランダー、「プラダを着た悪魔」のスタンリー・トゥッチといった実力派俳優が、仕事やプライベートで彼女を支えた男たちを演じる。
このたび解禁された本編映像で、メリー(ロザムンド・パイク)はサンデー・タイムズ紙の上司のショーン(トム・ホランダー)にパレスチナに飛んでくれと言われるが、「すぐにスリランカに行く」と断る。
すると「あの国は長年報道陣を拒否してる」と説得を試みるも、「子どもたちが飢えてるの」とメリーは譲らない。
ついには「政府に捕まれば処刑だ」と脅しにかかるも「反政府組織の指導者と接触するの。他を当たって」と相手にしない。
危険な紛争地域に身を置きながら弱き者たちの声を世界に届けようと取材を続ける強い思いが見て取れる映像になっている。
しかし、メリーは入国を止められていたスリランカでロケット砲によって左目の視力を失ってしまう。
黒い眼帯姿となった上、悲惨なものを見続けてきたせいでPTSDを患うも復帰。国連軍ですら撤退する戦禍の最前線に強い信念を持って挑み続けた “伝説の戦場記者”と称えられるメリーの生き様を垣間見ることができる。
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