2003年に宝塚歌劇団に入団、以後16年男役として活躍し、2019年3月24日に惜しまれつつも宝塚を退団した七海ひろき。8月21日(水)にミニアルバム「GALAXY」をリリース、2020年1月放送予定のアニメ「ソマリと森の神様」に声優として出演するなど、退団後も精力的に活動を行う七海にインタビューを実施。ファンの間で話題のSNSや、アルバムに込めたファンへの思いなどを聞いた。
――今年3月に16年間在籍した宝塚を退団されましたが、退団を決意されたきっかけを教えてください。
一言では表現できないのですが、宝塚の男役・七海ひろきとして一番充実していて一番状態のいい時に退団しようと思っていました。
ファンの方にとっても自分にとっても一番脂の乗った美しい状態の七海ひろきで幕をおろしたいなと。
そういった思いから退団を決意しました。
――退団してからなにかご自身に変化などはありましたか?
心境の変化はあまりないですね。
もちろん色んなお仕事や関わる方たちは違うのですが、自分のやりたいことやスタンスは在団中と変わっていないなと思っています。
退団した方はよくみんな退団後に「開放感!」などの感想を言っていますが(笑)、私の場合開放感というのはあまり感じなくて…。
達成感はすごくありましたが、ここで七海ひろきの第1章が終わって、これから第2章が始まる、というような気持ちで日々自分を見つめながら生きているという感じです。
退団を決意した段階で、「これから自分がどうやっていこうかな」というのをすぐ考え始めたという気がします。
――退団したからこそ感じる宝塚の魅力はどんなところだと思いますか?
退団したからこそ思うのは、“夢の3時間”だなと。お客様の視点で観劇すると改めて感じます。
「自分もそこに居たんだよな…」、という瞬間もあったりして(笑)。“自分がいない世界を外から見ている”という感覚がありますね。
在団中にも観劇する機会はありましたが、「すごい早替わりだな」とか「こんなお稽古をしたんだろうな」と舞台裏のことを考えてしまったり、「こんなところがすてきだったから自分が舞台に立つ時に生かしたいな」といった仕事目線で見ていた部分も大きいです。
でも今は単純にお客様目線で「格好いいな、かわいいな」ってキュンキュンしています。
宝塚は“夢をお届けする劇団”なので、自分も今はそういう見方をしているなと思いますね。
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