――今回リリースされるアルバムでは、収録されている5曲の作詞を七海さんが手掛けていらっしゃいます。作詞にはもともと興味があったのでしょうか?
在団中に1曲作詞をさせていただいたことがあるのですが、思いを言葉にするのが楽しくて…。
私は自分の思っていることを言葉にするのが苦手で…。数年前まで思っていることを発信しきれない部分があったんです。
宝塚に居た頃、12年在籍した宙組から星組に組替えしたのが大きく変わるきっかけでした。
宙組では「今かいちゃん(七海の愛称)はこう思っているよね」みたいに言葉にしなくても伝わっていたのですが、組替えをきっかけに自分から発信しないと思っていることや意志は伝わらないんだなと感じて、たくさん話すようになりました。
でも話すより文字で表現する、思いを込めて詞で何かを伝えるという手法が自分にはしっくり来ていて…。
曲を聞いていると自分の中で聞いてくださる方に対する伝えたい思いが溢れてくるんです、筆が乗るみたいな感じで(笑)。
だから今回作詞をさせていただけたことはすごくうれしいし、作詞自体は楽しかったですね。
――そんな中、「Galaxy」という楽曲では七海さんが歌うのではなく、詞を読むという形式を取られていますよね。こういった構成にしようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
アルバムもライブもタイトルが、「Galaxy」なのですが、私は宝塚時代宙組と星組に在籍して、名前は七海。
宙、星、海、みんなで銀河の世界を旅しようというコンセプトのもと作品を作りました。
中でも「Galaxy」は、楽曲に歌詞を乗せるのではなく、あえてストレートに皆さんに言葉を伝えたいなと。
歌詞は私が宝塚でファンの方と過ごした思い出や今後こうなっていきたいという思いを伝えられたらと思って書きました。
歌詞に登場する桜は“花のみち”(宝塚歌劇団の側にある桜並木の遊歩道)のことであったり、皆さんとの交流があった16年間の思い出を表現しています。
※インタビュー第2弾を8月20日(火)昼12:00配信予定。
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