――クランクイン時、そして息子・満役の清水さんとの初共演は、いかがでしたか?
満とのシーンが最初だったので良かったなーと思いましたね。清水くんは初めての演技で、ドラマも初めてということでしたが、すっごい堂々としていて、動じないので肝が据わってるなーって思って、逆に「私がついていきます!」って言ったりしてました(笑)。
あまり計算のないお芝居をされるので、そういう意味ではすごくリアルで、自分の中でもっとえぐり取られるものがあるだろうなと思うと、今からちょっと恐ろしいです(笑)。
――遠藤さんとの艶っぽいシーンも、ありますね。
台本のどこ開けてもしんどいですけどねぇ(笑)。笑っているとこも無理して笑っているからしんどいですし。本当に女性から見ると「おいっ」て思ってしまうような人になりがちで、ちょっとした度合いで見え方が変わってくるような役なので、それはとっても難しいだろうなと思ってますけれども、やり切りたいなと思っています。
遠藤さんは見た目「ちょっと怖っ」と言う顔立ちなのに、本当に何か憂いがあると言うか、悲しみみたいなものを目で表現される方なので、今回の志方さん役にぴったりだなぁと思って、何かグッとくるものがあるだろうなと思いますね。遠藤憲一さんなので心強く、身をゆだねていこうかと。
――“はつみ”という役については、どうお考えですか?
やっぱり強い女性でいたいなぁと思います。強く立っていようと思っても(1人で)立ち切れない部分を志方さんにほろっと行ってしまうというか。ただ逃げ出そうと思って志方さんのほうに行くのではなく、自分で立とう、立たなきゃと思っていることがコップから溢れて出てしまうような、その部分を経ての“結びつき”みたいなことが表現できたらいいなと思っています。
――ちなみに「断崖に立たされた経験」はありますか?
クランクインする前にアナフィラキシー症状に初めてなりまして。原因はわからないんですけど、全身に発疹が出て口から耳からパンパンに(腫れて)!それが衣装合わせの前だったので「私これから(役的に)結構脱ぐのに、露出あるのに、ほんとコレどうしよう!」って思って。
(医師に)「命も危なかったです」みたいなことを言われたときに、そういうことって一瞬にして起こり得るんだと思って、それがすごくビックリしたし、怖かったです。(完治が)撮影に間に合ったから(こうして)笑えますけど。
原作者の小杉健治氏が、ロケ現場を訪れ撮影の様子を見学。出演者やスタッフを前に「第1話を拝見しました。映像が美しく、役者の演技もすばらしい!原作を超えるドラマになっていることに原作者としては複雑な思いです」とあいさつし、笑いを誘った。
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