――監督からどのようなことを求められましたか。
プレスコだったので、想像力を駆使したり、監督との共通認識を持ちながらやっていく感じでした。僕も監督も“エヴァ”が好きなので、監督が「エヴァのあのシーンのあのイメージの声で」とおっしゃって、「ああなるほど、あれですね、めちゃめちゃ難しいですね」なんていうやり取りをしながら演出をしていただきました。
――10年後のカタガキナオミって、どんな人物でしょうか。
カタガキナオミはピュアな人間です。そのピュアな思いの強さが10年後でも変わっていない、むしろ強くなっていると感じました。それに加えて周りが見えなくなってしまうような危うさを持ち合わせているのかなとも思いました。
――カタガキナオミから見た堅書直実とは。
僕から見ると10年前の直実はかわいい存在で何とかしてあげたくなる感じなんです。本来10年後のカタガキナオミが持って来た最強のマニュアルというものがあって、そのマニュアル通りにやっていればうまくいくんですが、直実は自分の思いを貫き通したい気持ちが強くてマニュアルとは違う行動をとろうとする。でもそんな直実をナオミは応援したくなるような気持ちになる。それは自分自身だから見守れるのかもしれないです。
――実際に松坂さんが10年前の自分に会うことが出来たら何を伝えますか。
「お前はめちゃめちゃラッキーだぞ」って伝えるんじゃないかな。以前、僕は肺炎で入院したことがあるので、「肺炎には気をつけろ。若いからって自分の体をないがしろにするな」と忠告しますね(笑)。
――逆に10年後の自分がやって来たらどんなことを聞きたいですか。
そうですね、この世界で今後どういうふうに立ち振るまったらいいか(笑)。そして今、そちらはどういう状況で、どういう立ち位置ですかということを聞いた上で、それだったら変えられるかもしれないということを考え、何をすべきかプランニングするかな。40歳ですから、さすがに結婚はしているでしょうし。
――松坂さんご自身がもし過去に戻れるとしたら、どの時代の自分と会って何をしたいですか。
もっとバスケの練習を頑張ればよかったなと思う時があるので、中学時代に戻って一緒にバスケの猛特訓をしようと思います。シュート2万本、合宿で鍛えてうまくなってスリーポイントシューターとして活躍してもらいたいですね。
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