「青春高校3年C組」佐久間宣行Pインタビュー(前編) 「10代の青春真っ只中の一期一会を目撃してほしい」

2019/08/24 05:00 配信

アイドル

“夢”を意識し始めた頓知気さきなは「『変わったな』と思いました」


――4月に始まった新宿アルタでの劇場公演、その後のテレビ東京でのスタジオライブを間近でご覧になっていて、どのようなことを感じていましたか?

やっぱり成長は感じますね。10代ってあんなに短期間で伸びるんですね。何もできなかった子たちが、「コントの才能がこんなにあるんだ」とか「歌ったり笑ったりするとこんなに輝くんだ」とかっていうのは思っていました。あと、「コイツは出来るだろうな」と思っていた子じゃないメンバーが輝いたりするのが面白かったですね。

――佐久間さんからご覧になって、番組を通して「一番成長した」、もしくは「変わった」と思う生徒はどなたでしょうか?

「成長した」っていう意味だと変ですけど、アイドル部の「青春のスピード」という曲でセンターをやっている持田(優奈)ですら、もともとはただ何となく入ってきた、夢も何もないようなイマドキの女の子でしたから。

(当初は)笑っているのもあまり見たことがなかったですけど(笑)、それが今はもうケラケラ笑ってますし、舞台上で歌っているとすごく輝いてますし。「へぇ~」って思いますよね。

佐久間Pが「変わったメンバー」として挙げた持田優奈(左)(C)テレビ東京


あとは、頓知気(さきな)もそうですね。頓知気は、戦慄かなのっていう昔少年院に入っていたアイドルの妹なんですけど、僕が(審査員をやっていた)「ミスiD」(の選考)で初めて会った時は、「叶わないからあまり夢を持たないようにしているんです」って言ってたんですよ。

「夢は結婚して平穏に過ごすことです」みたいな子だったんですけど、この前(番組の企画で)林間学校をやった時には、本人はそれまで学校の行事も今までほとんど行ったことがなかったみたいで、泣きながら「みんなと喋っているのが楽しくて、夢を持っちゃいそうで怖い」って言っていて。

あの子が「私も夢を持ったりしていいんですかね?」って言うようになったのを見ると、「おお、変わったな」と思いましたね。

――アイドル部の皆さんは、7月の「テレ東音楽祭」や「TOKYO IDOL FESTIVAL」(TIF)への出演など、番組外での活躍を通じてファンを獲得しているようにも思いますが、彼女たちの活躍が番組そのものにどういった影響、相乗効果をもたらしていますか?

テレビ東京の夕方5時半という時間帯は、ティーン(10代)がそんなに見ていないんですよ。今のご時世テレビ全体がそうなので、アイドルファンとかファミリー層はまだ見ているんですけど、「アイドルが好きなティーン」と触れ合える機会がこれまで無かったんです。

そうした中でTIFとかに行くと、(お客さんの反応が)「え、こんなにかわいいんですか?」みたいな感じになることが多いので、彼女たちの華やかさというか、そういうものが新しいファンを呼んでくれているなと思いますね。