東京パフォーマンスドール、大舞台で魅力爆発! “奇跡の6人組”の本領発揮

2019/08/26 05:34 配信

アイドル

メインステージとなるストロベリーステージにCDデビュー年から連続出演中の東京パフォーマンスドール撮影=永田正雄


ストロベリーステージに登場!


さて、いよいよメインイベント。東京パフォーマンスドールinストロベリーステージだ。

個人的に@JAM EXPOは初参戦ということもあり、2014年のCDデビューから毎年@JAMに出ているTPDだが、ここでのステージを見るのは初めて。

ワクワクするとともに、こんなに大きなステージでみんないつも通りパフォーマンスができるかしら…と勝手に緊張しながら待っていると、おなじみの入場メロディーから、いきなりイントロなしのパワフル曲「HEART WAVES」で大暴れ。

高嶋の「@JAM EXPO 2019ストロベリーステージ! 今日はみんなを幸せにするぞ~!」という掛け声から、広いステージを長い手足を存分に生かした振り付けでダイナミックに歌い踊るTPD。

シャイボーイには面と向かって言えないが「もう十分幸せをもらっています」という思いをステージに向けて放ちながら、ステージ上のモニターで時折大写しになるメンバーそれぞれの充実した楽しそうな表情に、涙腺のウエーブがかなり波打ってしまっていた。

かなり遠めの距離からステージを見ていたので一挙手一投足はっきり見えた、と言えばうそになるが、いつも以上に振りも大きく、何より大勢の観客に少しでも自分たちのパフォーマンスを届けたいという思いは誰の目にもはっきり見えたはずだ。

続いても…攻めるねえ。2曲目はギターをかきならす姿がカッコいい「SURVIVAL!!」。ヘッドバンキングからのヘッドロールも物怖じせずに決めるメンバーたちの仕上がりっぷりで、完全に会場の空気を支配していた。

まだまだバキバキいくのかと思いきや、「私たちはかわいい曲もイケる口なのよ」と口元もキュートな櫻井紗季が言ったか言わないか、上西のもふっとした歌い出しのファンも多い「現状打破でLove you」を持ってきた。

カッコいいだけでなく、かわいらしいステージも繰り広げた撮影=永田正雄


じょにーの歌い出し評論家としては、個人的に2019年でも三本の指に入る歌い出しだったように思う。

このビッグステージで絶妙な加減でエモさをボーカルにのせてくるあたり、普段もふっとしていても実は只者ではないんだろうな。

2019年は春に「GirlsAward」の大舞台に立って堂々たるウオーキングを見せたじょにーのことだ、大舞台こそ燃えるのかもしれない。

さらに、最近ワンマンのたびに書いている気がしないでもないが、橘二葉のボーカルも“映え”ていた。

橘といえばダンス全般、特にパンキングをやらせれば右に出る者はいないのは間違いないのだが、それだけじゃなく歌の方でも、TPDのボーカル2枚看板・ナナカホはうかうかしていられないんじゃないか。

そして「@JAM、皆さん盛り上がってますか~!」という浜崎の声から、TPDメンバーがステージ中央に飛び出してきて会場のど真ん中エリアへ。

「次の曲は皆さんと一緒にできる振り付けです。頭の上で、ハートを作って、投げて、バンバンバンバン! これだけです。ぜひ皆さん、やってみてください」と、浜崎が振り付け考案者(脇と共作)らしく、幼児向け番組の“お姉さん”のように分かりやすく、優しく会場に呼び掛ける。

ほどなくして、高嶋の吐息交じりの「SUPER DUPER」が聞こえてきて、最新曲「SUPER DUPER」を披露する場面に。

大きいステージでも映えるモデルのような美女たちのかわいらしいダンス&かわいいメロディーに引き付けられたのか、TPDファンじゃない人と思われる方々も見よう見まねで踊る姿が印象的だった。

踊ったら最後、好きが止まらなくなるぞ、と勝手に心配しながらステージ上で躍動するメンバーを誇らしくもちょっぴり涙もほろりとしながら見ていると、続いてはデビュー曲「BRAND NEW STORY」の軽快なイントロが流れてきた。

ここにきてのBNSはこんなにも破壊力があるものかと。こんなに広い会場でもちゃんとメンバーの名前を呼ぶコールが聞こえてきたのもファンのパワーを感じたし、それだけ愛されるTPDの魅力にまたも誇らしさを覚えた。

アメージングなステージに心の中で大きな拍手を送っていると、またまたあっという間に最後の曲「RAISE YOUR HANDS」へ。

このステージでしっとり系の締めはないだろうなと思っていたが、最後の最後まで盛り上げる手を緩めないTPDメンバーたち。

曲中には「@JAM EXPO2019、TPD最高に楽しかったです! みんな本当にありがとう~!」という浜崎の心からの感謝の声がこだましつつ、手を挙げて踊るファン、通りすがりのアイドルファン、ストロベリーステージにずっといるファンなども巻き込んでの大団円。

冒頭で触れたアイドルファンK氏も、最初はしぶしぶ見に来たはずなのに「次のワンマンはいつですか?」と興奮気味に聞いてくるほど、あっさり持っていかれていた。

くどいようだが彼女たちはライブで楽しそうに歌とダンスをしている姿が一番魅力的だし、何よりも美しい。

“次のステージ”がいまだに発表されずやきもきしているファンの方もいるかとは思うが、ここまで大きいステージで素晴らしいライブが見せられるのだから、きっと近いうちに輝く姿を見せてくれることだろう。

こちらもいちファンとして、こういう大きいステージを“独り占め”してノンストップライブを繰り広げる姿が、早く見たい。

いや、この際大きいステージじゃなくても定期的にワンマンライブが見られたらそれだけでうれしいのだが…。

とにかく、全員美女という“奇跡の6人組”の今後をこれからも追い掛け続けたい。

取材・文=蒼野星流