――ネタバレしてしまうので言いづらい部分もあると思いますが、後半でユウとハルの少年2人が決断する選択についてはどう思われますか?
津田:まあ、どちらの気持ちも分かると言いますか。どちらの立場、心情も分かりますよね。
宮野:そう。ボタンの掛け違いですよね。どちらがどの立場にいて、何がキッカケになって、何を受け取るかという。
津田:どちらが正しいとか分からないよね。
宮野:その選択によって道って決まっていくんだなと。2人の立場、思いが強く真っ直ぐなので、だからこそぶつかってもしまうんだろうなと。
梶:親友だからこその衝突が描かれていたりもしますし。それぞれ一ノ国、二ノ国で置かれている状況・環境が違うので、何かが一つでも違ってくると大きくバランスが変わってしまうんだということをすごく感じましたね。それでも大事なのは、何を信じて、どう行動するのか、というところに尽きるのかなと思いました。
――ちなみに、皆さんが印象に残ったシーンは?
津田:分かりやすく、少年2人が二ノ国で目覚めた瞬間ですね。
梶:なるほど。
津田:一気にパーッとファンタジーの世界がより広がる。こういう作品の真骨頂というか、ああいう描写は好きですね。
梶:分かります! 津田さんが言ったシーンもそうですし、城から船が出航するシーンとか、酒場のシーンとか、エネルギーがあふれているシーンも魅力的ですね。
それに久石譲さんの音楽が合わさって、より世界が広がるような感覚がありました。感動しましたね。
宮野:あと、アーシャとユウが訪れる、湖のシーンがキレイだったなあ。アーシャがかわいかったし、水の表現もとてもよかった。
津田:ファンタジーはいいよねえ、ほんとに。夢がある。ぜひ劇場で見てほしいよね。
梶:そうですね。素敵なシーンがたくさんあるので、ぜひスクリーンで見ていただきたいです。
取材・文=斉藤俊彦
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)