一人話芸の日本一を決める「R-1ぐらんぷり2011」の決勝が、2月11日(金・祝)の夜7:00から関西テレビ・フジテレビ系で放送される。決勝直前に、3572人の中から勝ち残った8人の決勝進出者に直撃。インタビュー第3回は、自作の歌ネタを披露し、初出場ながら決勝進出を果たしたAMEMIYA。お笑いコンビとバンドのボーカルを経て、'10年4月からピン芸人としてお笑い界に戻った異色の経歴を持つ彼に意気込みを聞いた。
――準決勝、お疲れさまでした。そして、決勝進出おめでとうございます!
「準決勝後は興奮で眠れなかったですね。準決勝が終わってすぐ結果の連絡が来て、(決勝進出の)会見が翌朝からってことだったんで、すぐ帰って、すぐ寝ようと思っていたんです。『こんなんじゃ浮かれねーぞ』って感じだったんですが、ダメですね、興奮してましたね(笑)。お酒とかも飲んでたんですけど、全然寝られなくて…。僕、漫画『はじめの一歩』が好きなんですけど、78巻まで読んでましたね。朝になっても興奮しているから、そのまま河川敷走って、会見に来ました(笑)」
――予選は1カ月ちょっとの短期戦でしたがいかがでしたか?
「12月からでしたよね。気付けばあっという間ですけど、年をまたぎましたからね~。僕は年内一本やって、その後年明けにって感じだったんで、あっという間ですけど、初出場なので一戦一戦に思い入れがありますね」
――勝ち上がっていくたびにお客さんの反応も増えて、手応えはあったんじゃないですか?
「1回戦はそうでもないです…。でも、なんとなく大丈夫かなと思いました。しかし、2回戦はびっくりするほど笑いがなかったんですね(笑)。だけど、一切びびった顔をせず、『こういうもんだよ』って感じで最後までやり切ったら、大きな拍手を頂きました。3回戦は、決勝まで行きたいから、ここはもう絶対取りこぼせないなと思い、代表作のネタ『冷やし中華』をやりました。本当は違うネタをやろうと思っていて、何度かライブでやってみたんですが、反応があまり良くなくて。だから、これは安全パイで『冷やし中華』をやろうって。でも、うーん、いまいちでしたね」
――でも、準決勝は爆笑が起きてましたよね!
「準決勝のネタは、一種の賭けでしたね。『冷やし中華』でいこうとも思ったんですが、(予選に来る)お客さんがかぶってるってことも聞いていたので、結構データ収集して、かなり早い段階から準備してましたよ」
――「R-1」出場を決意したのはいつごろだったんですか?
「'10年の4月に芸人として復帰して、9月に『あらびき団』(TBS系)に出演して、たぶんそのくらいかな? 漠然とピン芸人だから出た方がいいのかな、出ようかなとは思ってましたね」
――決勝はトーナメント方式になって優勝までには3回ネタをすることになりましたけど、ネタの順番とか決まってますか?
「それね、すごい悩んでいるんですよ。ネタはできてはいるんですが、まだまだ変えられる、面白くできると思ってるんで、考えものですね」
――決勝・1回戦の相手はバッファロー吾郎・木村明浩さんを選びましたが?
「1、2番目が嫌だったんですよ。で、さらに先攻が良かったので、あそこしかなかったんですよ。木村さんには胸を借りるつもりで頑張ります」
――戦いたくないのは?
「キャプテン渡辺ですね。同じ事務所でほぼ同期くらいなので、それは避けたいじゃないですか、同門対決は。お互い1回戦を勝てば当たりますが、最初からつぶし合いたくないですね」
――大会は生放送ですが
「緊張して失敗するよりは、楽しむ方がいいですよね。最近、生放送のラジオにも出演させていただいているので、少しずつ生放送には慣れてきましたね。ネタ飛んだりしたら大失態ですよね。大会に出場された3500人近くの人に申し訳ないですから、ネタだけは飛ばさないようにします! 僕は歌なので練習すれば何とかなりますし、多少失敗しても『こういうものなんだ』って思ってもらいやすいですしね(笑)」
――優勝したら、賞金500万円と冠番組も制作されます。
「先月給料が0円で、バイト代1万5000円だったんですよ。結婚した時のご祝儀でなんとか食いつないでいる状態で、指輪も結婚式も旅行もできていないので、嫁にしてあげたいですね。あと、冠番組はびっくりしました! ギター持って、いろんなとこ周りながら歌作ったり…。あと、僕はトータス松本さんと、エレファントカシマシ・宮本浩次さんとYO-KINGさんがすごく好きなので、一緒にセッションとかできたら最高ですね! あとは世界平和について討論するとか(笑)」
――最後に優勝に向けての意気込みをお願いします!
「初出場で決勝進出できたので、でき過ぎだとは思っていますが、さらに初優勝まで付いたらカッコイイと思うので、レジェンドの始まりとして、優勝目指して頑張ります!」
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