松本が会いに行ったのは、宮城・東松島市の伊藤健人さん(26歳)。伊藤さんは東日本大震災で母、祖父母、そして当時5歳の弟を亡くし、絶望の淵で苦しんでいた。
そんな伊藤さんを奮い立たせたのは、家の瓦礫から見つかった、弟・律くんの好きだった「青い鯉のぼり」と、伊藤さんが鳴らす太鼓の音色だった。
そして、伊藤さんは天国の家族と復興のために「青い鯉のぼりプロジェクト」を立ち上げる。
震災後、伊藤さんは世界で活動する和太鼓プロデューサー・千葉秀氏と出会い、震災から2カ月後の2011年5月5日・こどもの日、思いを同じくする人たちから届けられた200匹の鯉のぼりとともに、弔いの太鼓を響かせる。
それから伊藤さんは、今に至るまで毎年5月5日、無数の鯉のぼりを掲げ、復興の和太鼓を打ち鳴らしている。
そして今回は、山梨県に工場を構える花火メーカー「マルゴー」社長の斉木智さんが花火での協力に名乗りを上げた。
斉木さんは毎年被災地を訪れ、死者を弔う鎮魂の花火を上げているが、弟子・大杉しのぶさんは宮城で被災、斉木さんの技術と温かい人柄に心を打たれ「マルゴー」へとやってきた経緯がある。
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