――まずはアンカーのいとうあさこさん、挑戦を終えて、いかがでしたか?
いとう:何回も言っちゃうんだけど、やっぱり時間内に国技館に帰ってこられなかったのは悔しかったんですけど…(涙で声を詰まらせる)。でも…、4人でたすきをつなげて良かったと思います。
――走っている時はどんなことを考えていましたか?
いとう:本当に何も考えていなかったと思うんですけど、考えるなら「3人が待っているな」ということだけ。そしたら、急に内村(光良)さんが出てきたから、「ちょっと意味が分からない」「とうとう(幻覚が見えてきた)か」と思いました。
一同:(笑)
いとう:走ったら平気だったんですけど、信号(待ち)のたびに意識が(遠のく)、という状況だったので、その最たる症状がウッチャン(の幻覚が見えたん)だと、「もう終わり」だと思っていたら、「先行くからな」って内村さんが言うから「コミカルだなあ」と。それでリアリティを感じたというか。
――42.195kmの中で、一番きつかったのはどんな場面でしたか?
いとう:どこなんだろう…。でもやっぱり最後2時間だったかな。「間に合わないぞ」ってなって、トレーナーさんが私の仙骨あたりをちょっと触ってくれていたんです。そのおかげで、気付いたらものすごい風を切って走っているから、(このペースで体力が)2時間持たないんじゃないかと不安と恐怖がありました。人って仙骨あたりを触られると進むんだって(身を持って知った)。「ちょっとだけ触りますね」って。見てる方はそんなにスピード出てるように見えなかったと思うんですけど、気持ちとしてはカール・ルイス人形の走りでしたね。シャーッと流れるような、あれぐらいのスピードで走っていました。
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