そうして声優初挑戦を終えた2人には、「二ノ国」で印象に残ったシーンがある。
新田「“俺はあいつを守るためだったら何だってする”と言うシーンかな。ユウ、ハル、コトナ(永野)の状況が変わって、物語が大きく動き始める中でのセリフだったから印象に残ってる」
山﨑「結構、いろいろあるけど、現代では車椅子のユウが二ノ国で初めて立つシーン。ユウはうれしいんだけど夢かもしれないとも思ってしまう。それでも今、自分が立っているのがすごくうれしいのは間違いない。その感情の揺れをどうやって表現するか。収録しながら作っていく過程が印象的で」
新田「他にもある?」
山﨑「自分じゃないけど、まっけんや永野さんの感情が動くシーンは“うわ、いいな”って思った。それは…、あ、これはネタバレだ!」
仲の良い雰囲気の2人。お互いについて普段どんな人なのかを尋ねてみると―
山﨑「『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(2017年)で初めて会ったときから、緻密に役作りをするストイックさが凄いなと思うまっけんですけど、寂しがり屋ですね。好きな人たちと一緒にいるときは本当に楽しそうな顔をしていますから。結構分かりやすい人かも」
新田「賢人は常に刺激を与えてくれるし、全てをさらけ出せる存在です。同時に、カメラに映っていてもそうじゃないときも本当におちゃめな人、それも賢人です。実は、おっちょこちょいなのかもしれない。よく食べ物をこぼしている賢人を見掛けることがあります(笑)」
取材・文=あらいかわこうじ
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